こんばんは!ビー玉です。
今回は本のレビューです。紹介するのは・・・
恋愛を中心に西洋美術史を読み解こう、という一冊です。
タイトルだけ聞くと、乙女(?)が読むべきフワフワとした一冊のような感じですが、そう思って本物の乙女が読むと嫌悪感しか残らないという本書(;´∀`)
後半は、かなりディープ系の恋愛・・・
まぁ、ザクっと言えばエロです(;´∀`)スイマセ~ン
とは言え、夢見る乙女でなければ非常に奥深くて興味深い内容だったので、大人っぽい話がお嫌いでなければ、かなりオススメです。
本書で触れられていたエピソードの中から、差し障りのないモノを一つご紹介♪
フィリッポ・リッピ 「聖母子と二天使」
あなたはフィリッポ・リッピという画家をご存知でしょうか?
初期ルネサンスに活躍した画家で、カトリック教会の修道士でもありました。
数々の宗教画を残していますが、代表作は・・・
彼の妻子をモデルにしたと言われている「聖母子と二天使」です。美しいですね?( *´艸`)
リッピさんの描く女性の、気高くも可愛さを感じさせるような女性像が、かなり好きです!!
ここで、あれ?と思った人はかなり鋭いです。
そう・・本来、カトリックの修道士は妻帯が認められておりません。なのに何故リッピには妻がいたのか?
リッピ50歳のときに、23歳の美しすぎる修道女ルクレツィアを見初めて駆け落ちしたのです。
その年齢差約30歳!!(まぁ恋愛に年齢は関係ない気もしますがw)
そこの妙齢の紳士淑女の皆様!羨ましいとか思わないっ(; ・`д・´)コラッ
駆け落ちと言えばロマンチックですが、実際の所は「絵のモデルになってくれない?」とか言って、騙くらかして連れ去ったという説が正しいようです。今ならもれなく捕まります|д゚)
まぁ、戒律の厳しかった当時は、捕まるどころか死罪ですけどね((((;゚Д゚))))ガクブル
そんな大スキャンダルを起こしたリッピさんではありますが、彼の描く宗教画があまりにも素晴らしく、殺すには惜しいってことで特別に還俗し、夫婦となることを許されました。
芸が身を助けたわけです!!
その後、リッピ夫婦は二人の息子に恵まれ、その頃に描かれたのが上の「聖母子と二天使」なのです。
こんな美しい尼僧がいたら、命を賭けても連れ去りたくなるという気持ちがわからないわけでもありませんが・・・絶対にダメですよ(; ・`д・´)
私も女性の端くれ・・なので、ひとりの女性として、ルクレツィアの気持ちはどうだったんだろう?と気になります。
絵画を見る限りでは、穏やかで幸せそうに見えるので、ホッとはしていますけどね・・・実際に夫の女性関係には悩まされたものの、最後まで添い遂げたようですし・・
「聖母子と二天使」で気になるのは、リッピの息子がモデルだと言われている子どもの表情。
ハッキリ言って、可愛くは・・ない(;´∀`)
個人的には、息子ではなくリッピ自身なのではないかと思っています。
理想の母(聖母)に愛を求めるリッピさんです。
年齢の差などは関係なく、女性遍歴が華やかな男性は、女性に対して理想の母親像というものを追い求める傾向にあるのではないかと思っているのですが、偏見でしょうか(;’∀’)
まぁ、個人的な妄想ってことでお許しを!!
本書で冒頭に書かれているのは、絵画史では有名な「修道女連れ去り事件」(本当は、もっとロマンチックに書かれてますよ)。そこから気が付けばディープな恋愛の世界へ深?く引きずり込まれていくという1冊です。
すまし顔に見える西洋絵画も、ちょっと内情に触れるとなかなか興味深い側面も持っていると思うんですが、いかがだったでしょうか?
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント
恋愛に年齢は関係ない?
確かに芸能人とかでもありますよね。年のかなり離れた夫婦いるいる(笑)
しかし、やはり皆さん、ネタを温存しているんですね?。
RanRanさんこんにちは!ビー玉です。
コメントありがとうございます。
美術ネタはたくさん温存してますが、それ以外はネタ0です(^▽^;)
土日に色々と仕込めるといいんですが・・・・
私の知り合いにも1人歳の差夫婦がいますよ・・・旦那さんが20上だったと思います。
20歳下の男の子と浮気して泥沼離婚した子もいるなぁ( ノД`)シクシク…