こんばんは!ビー玉です。
今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・
本館、【大人の美術館】は、素人の素人による素人のための妄想美術館です。いわゆる “常識” とされている見解と違う箇所もあるかとは思いますが、ゆる~い気持ちでリラックスしながらご観覧ください。「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します・・・
本日は、超イケメンだけど難ありの神様の企画展です!
お時間よろしければ、最後までお付き合いください!!
ストーカーはダメです!!
「ストーカー」という言葉を知らない人はいないと断言できるほど、昨今ニュースでたびたび問題になっている犯罪行為です。
愛しているから・・心配だから・・は理由になりません!!相手が嫌がった時点で即犯罪です!
相手が嫌っているそぶりを見せたら、その付きまとい見守り行為は即刻中止してくださいね!!
嫌よ嫌よも好きのうちと言うのはベッドの中だけの話ですからっ!!
もう少し穏やかな表現で!!
ストーカーは人間だけではありません!!
ギリシャ神話上で、超絶イケメンと称えられ、神の間でも優秀なエリートでありながら、オリンポスきってのストーカー体質!その名も・・・・
アポロンってどんな神様?
アポロンは全能の神ゼウスの息子で月の女神アルテミスとは双子の姉弟です。
容姿端麗と眉目秀麗。女性遍歴も男性遍歴も数知れず・・・
だけどなぜか女性からは手酷く振られることが多いんですよ!
プライドが高く、完璧すぎて弱みを見せないアポロンは一緒にいると疲れちゃうのかも知れません。
多少弱みを見せらた方が、女性はキュンっとなるものです(๑•̀.•́ฅ✧ ←きっぱり!!
アポロンはカラスを使って恋人を監視します。
カラスの報告で恋人が浮気していることを知るやいやな・・
何の躊躇もなく恋人に矢を放ち殺してしまいます。
何よりも理不尽なのは、殺してしまったことに後悔したアポロは・・自分を責めるのだけではなく浮気を報告したカラスを逆恨みし、
「喪に服せ」
と、白かったカラスを黒に変えるんです!!カラスびっくり!!Σ(`д´/;)/
私たちが目にするカラスが黒いのはアポロの逆恨みのせいなのですねぇ・・・・
最古にしてサイコーに美しいストーカー
アポロンの恋愛話で最も有名なのはダフネとの話ではないでしょうか?
ダフネは川の神の美しい娘で、アポロンに愛されたために悲劇的な最後を迎えます。
アポロンはクピド(エロス)の持つ小さな矢をからかいます。それに腹を立てたクピトはアポロンに恋に落ちる金色の矢を、ダフネには恋を拒絶する鉛の矢を打ち込みました。
ダフネはアポロンがいくら口説いても見向きをしません。
美しいアポロンにとって女性にフラれるなんてあってはならないことです。ダフに対する執着は増していくばかり・・・
思い余ったアポロンはついに実力行使に出ます。ダフネを追いかけて無理やり自分のものにしようとしたんです。
まったく・・どこまでも自分勝手なアポロンです。
ダフネは懸命に走りますが、アポロに敵うわけがありません・・・
もうダフネに手がとどくというところで、ダフネは叫びます。
「お父様!!私を助けて!!神の力で私の姿を変えてっ!!!」
月桂樹に姿を変えるダフネ
ダフネはアポロンから逃げるために月桂樹に姿を変えます。
この美しい男女の愛憎劇は芸術家にとって創作意欲を掻き立てるらしく、大人気の題材とて、長く人気があります。
もっとも有名なのは・・・・
ベルニーニ作の彫刻「アポロンとダフネ」
世界で最も美しい大理石の奇跡と称される彫刻です。壊れやすい大理石で作られているんですが、月桂樹の葉が透けるほど薄く彫られているんだとか・・・死ぬまでに見てみたい彫刻の一つです。
お時間がある方はベルニーニの超絶技巧を動画でお楽しみください♪
登場人物全部入り♪
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作「アポロンとダフネ」
ダフネの背後には父で川の神のペネイオス、作戦成功でほくそ笑むクピド・・
アポロンの悔しげな顔が腹立たしい(; ・`д・´)
私が好きな絵画は・・・
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作「アポロとダフネ」
このダフネの表情が秀逸・・・
拒絶ではないんですよねぇ・・・
悲しみ?
まぁ・・ダフネがアポロンを拒否したのはクピドの鉛の矢のせいですからねぇ・・・本当はアポロンに淡い恋心を抱いていたのかしれません。
今にも繋がれそうになっている手の距離が切ないですねぇ・・・
でもストーカーはダメです。
変わり種のダフネ・・・
ダフネが変身するのは足元か指先が美しいです。
だけど、別の場所から木にしちゃった画家もいます!
クリスティーヌ・ド・ピザン作 「アポロンとダフネ」
顔から月桂樹に変わるダフネ・・・アポロンを遠ざけたいダフネの本気を感じます。
流石のアポロンのこれはヒキますよね(^▽^;)
作者不明
月桂樹に変わっちゃった後のダフネ・・ジュールです(ノД`)シクシク
アポロンはダフネが月桂樹に変容したことを嘆き悲しみ、ダフネの枝葉で冠を作り被り続けました。
のちに、この冠が勝者を讃え送られる冠になったということですが・・・
実はオリーブの冠が正解です
スポーツにおいて勝者がかぶる冠を月桂樹だと思っている人も多いと思いますが、実は正式にはオリーブの葉です。
アポロンは芸術を司る神なので、文化・芸術面での勝者に渡されるもで、オリンピックなどのスポーツにおいては、勝者にはオリープ枝葉で作った冠を送くるのが正式なんだとか・・・
英雄ヘラクレスがオリンピアの庭に植わっていたオリーブの枝をオリンピック勝者に送ったのが由来だそうです。諸説ありますが(^▽^;)w
勘違いされたアポロ計画
1969年、NASAは月までの有人飛行を成功させます。人類を月に運んだのは「アポロ11号」という名のロケット。
これは馬車を駆り空を駆けるアポロンの名前を冠した計画でした。
だけど、本当は馬車を駆って大空を飛び回っていたのは本来の太陽神ヘリオスなのです。のちにヘリオスとアポロンは同一視されていくんですが、本来のアポロンは太陽神でははく「光明の神」でした。「光明」とは太陽よりもすこし広い概念でして、主に文明の進歩を表す神なんですよぇ・・・先ほども言いましたが、アポロンはもともとは文化芸術の神で、実は「疫病」や「突然死」にも関わる神なのです。
疫病を流行らせる神が未開の月へ行って帰ってくる・・・ちょっと怖くないでうかぁ(llФwФ`)ガクガクブルブル
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当美術館は土曜の真夜中に開館予定です、また来週お会いいたしましょう♪
コメント
まあ、側から見たらそうだよね。
???さん、コメントありがとうございますm(_ _)m
何を側から見たのだろう(゚∇゚ ; )?←自分で書いておいてwww
ああ、アポロンを側から見たらっていう意味です。