こんばんは!ビー玉です。
今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・
本館、【大人の美術館】は、素人の素人による素人のための妄想美術館です。いわゆる “常識” とされている見解と違う箇所もあるかとは思いますが、ゆる~い気持ちでリラックスしながらご観覧ください。「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します・・・
本日は、ちょっと怖いイメージのある悪魔に焦点を当ててみたいと思います。
お時間よろしければ、最後までお付き合いください!!
悪魔の本当の姿とは?
さて、問題です。
「山羊と羊をわけるキリスト」
この絵にはキリストさんの他に「天使」と「悪魔」が描かれています。
キリストさんは真ん中の人物として、赤ととブルーとどちらが悪魔でしょうか?
実は赤が天使でブルーが悪魔です。赤の方が悪い顔してますけどねwww
キリスト教ができた頃までは紫とかブルーで色分けされていたくらいで天使と悪魔の見た目の違いはありませんでした。
もともとは「神」だった悪魔
悪魔が黒くて恐ろしい姿をしているのは中世以上の後付けです。
土着的な神様を次々に恐ろしい姿の悪魔に変えて、巻き込みながらキリスト教は勢力を広げていったんです!
日本でも、鎖国がなかったりして西洋に征服させていたとしたら、八百万の神々は悪魔にされていたかもしれません(゚∇゚ ; )
天照(アマテラス)を踊りでおびき出そうとしたアメノウズメとかは妖艶な踊りで男を惑わす淫魔とかにされてたんだろうなぁ(*´罒`*)ニヒヒ
元・天使だった悪魔
西洋において、悪魔とは大きく分けて2種類です、先ほど述べたキリスト教(ユダヤ教)以外の宗派の神だったもの以外に・・
かつては神に仕える天使だったけど、堕天して悪魔になったものです。
ちなみに悪魔たちを束ねているのは元・エリート天使です。
暁の天使ルシファー
アレクサンドル・カバネル作「The Fallen Angel(堕天使)」
大天使ミカエルの双子の兄弟と言われており、かつては光がやく暁の天使と呼ばれ神にもっとも愛された美しい天使だったのですが、神をも上回る存在になろうと革命を企ちゃうんですよのねぇ・・・
グイド・レーニ作「大天使ミカエル」
ルシファー率いる革命軍とミカエル率いる天使軍との長い戦いの末にルシファーは敗北して地に落とされ、地獄の主になりました。
天国ではてっぺん取れませんでしたが、地獄ては天下を取れたようですね(^▽^;)
カバネルの堕天使は、そんな悔しさが滲みててなんともセクシー
この時、落とされたのは地球の南半球だと言われており、驚いた陸地が北半球に移動したと言われています。北半球に陸地が多いのはこのためなんだとか(゚∇゚ ; )
悪魔のお仕事
人間に危害を加えること?
人間を滅ぼすのは神様のお仕事です(`・ω・´)キリッ
悪魔の主なお仕事は「誘惑」です。
私は悪魔の誘惑になんて屈しない自信があるという人はいますか?
実はこの悪魔の誘惑に勝てる人は現代ではあまり多くはないかもしれません・・・
愛撫してはならない
深いキスは禁止
体位は正常位のみ
1晩に1回以上は禁止
楽しんではならない
これ・・なんだかわかります?
ダナエの記事にも書いたんですが、中世の教会が決めた夫婦生活における決まりごとです。まぁ・・ざっくり言えばS●Xの指南書です。
くれぐれも言葉には気をつけてくださいよ・・・
はい・・失礼いたしました。
でもまぁ、悪魔に「楽しんでいいんだよ」って言われて抗える人はいるでしょうか(^▽^;)?
「無理」って思った人もいらっしゃるんじゃないですか?
そんなあなたは、もう悪魔のしもべ(*´罒`*)ニヒヒ
どうでしょう・・魔界に行きたくなっちゃいました?
そんなあなたに地獄の門まで案内致しましょう・・・
その前に、快楽と宗教はライバル関係だという「幸福のダナエ」もよかったらどうぞ・・
地獄の門
地獄の門といえば、「考える人」で有名なロダンの「地獄の門」が有名ですが・・・
この扉のを開けて、地獄への入り口はどんなことになってるのか気になりませんか?
ちょっと見てみましょうか・・・
作者不明 「地獄に鍵をかける天使」
ちょ!そこの天使〜〜〜!!鍵かけるの待った〜〜〜〜!!気持ち悪い〜〜(ノД`)シクシク
海にはレヴィアタン(リヴァイアサン)という巨大な海獣がいると信じられていたんですが、そのレヴァアタンの口が地獄への入り口だと思われていたんですねぇ・・
ブリューゲル(父)作 「魔女フリート」
この絵の中にも地獄への口は開いております。見つけられますか?
ほかにツッコミどころ満載の絵画なので見落としがちですけどね・・
異形のものに気を取られて歩いていたら、うっかり地獄の入り口に入っちゃうという仕掛けですね(llФwФ`)ガクガクブルブル
入り口は、左端のコレ・・・・・
鼻毛に鼻ピ・・・ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
急に行きたくなくなるワタクシ・・・うん、性への探求はもういいやぁε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
この入り口を通る勇気がある方はどうぞ悪魔の誘惑を受けちゃってくださいね・・・中はきっと、めくるめく快楽の世界が待っているはずですよ(*´罒`*)ニヒヒ
何事も勇気をもって飛び込むことが必要でs・・・
・・・・。
・・・・。
みなさま、悪魔の囁きにはご注意ください!
悪魔は必要悪だった・・
キリスト教における神は全能でなくてはいけません。
なので、悪魔も神が作ったというのがキリスト教の基本的な考え方です。
そうなると、悪魔は初めから悪ではいけません・・・天使が自由意志で悪魔にならなくてはいけない・・・まったく改心しない人間に対して神が無力なのではなく、言葉巧みに誘惑するものが必要だったのです。
悪魔は、全能の神が支配する世界の必要悪です。
そういう神の事情によりたくさんの悪魔が生まれました。
かつて神は人に正しい行いを強要する存在でした。
それに意を唱えた悪魔は、現代からみると自由の象徴ともいえるでしょう・・・
少なくとも怖い存在だけではない魅力があります。
そんな悪魔に魅入られた画家も少なくはまりません。
映画「ハンニバル・レクター」シリーズの「レッド・ドラゴン」で登場したウィリアム・ブレイク。
ウイリアム・ブレイク作 「大いなる赤い龍 18世紀」
幻想の挿絵画家ギュスターヴ・ドレ。
いずれ、ゆっくり紹介いたしましょう・・・
善と悪は、私たちが所属するコミュニティでだけ通用するものです。
場所が変われば死刑は悪だし。鯨を食べるなんて悪魔の所業・・・
拒否してばかりだと一歩も歩み寄れません。もちろん全てを受け入れることはできませんが、その文化や考え方を理解しようという気持ちは柔軟に持っていたなぁ・・とは思っています。難しいですけどね(゚∇゚ ; )
こちらのお話は動画でもお楽しみいただけます。
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本日は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
またの御来館をお待ちしております。
宗教画を読むために、持っていると嬉しい書籍紹介
鑑賞者のための キリスト教美術事典
何かおすすめの書籍はある?と聞かれたら、必ず紹介する1冊です。
宗教画を読むためにあると便利は一冊です。
表紙だけみると、お堅めの本に見えますが・・・・
イラスト満載。オールカラーでイラスト満載でわかりやすいっっ!!
絵のタイトルや説明書きで、わからない単語が出てきた時に、辞書のように “あいうえお” 順に単語から検索できるようになっています。たくさんいる聖人の特徴やアトリビュートも網羅されていて、絵画を読む上で、とても実用的に使える事典です。
聖書に書かれた専門用語を覚えるのが苦手な人
カタカナ名がとにかく苦手という人
これから絵画を勉強したいという人はとりあえず1冊買って損はなしです♪
コメント
こんにちは!すっかりここ数日読み漁っています^^
暁の天使時代のルシファー、なんだか現代でもいそうな顔ですよね^^
最近ニュースで知ったアメリカの逮捕された21歳の男性、似てるんです!
ま、この男性も車で母子ひき殺して24年のコキュートス行なんですが^^: