【神戸】没入型美術展って何?『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』へ行ってきました!感想と現地レポート

美術展ガイド

こんばんは、ナビゲーターのビー玉です。

本日は出張美術館。

世界80都市で850万人以上を魅了した「ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive」

芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えた新しいタイプの没入型美術展。オーストラリアを皮切りに名古屋を経てついに関西へ上陸。

2023年3月18日(土)~6月4日(日)まで兵庫県立美術館で開催されます。話題のイベントへ初日に行ってきましたよ。

よかったら、最後までお付き合いください。

2023年 「ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive」概要

画像出典:「ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive」公式サイト

【名古屋】金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)2022年12月10日(土)〜2023年 3月5日(日) 終了しました

兵庫県立美術館 2023年3月18日(土)〜2023年6月4日(日)

『ゴッホ・アライブ』は会場中に設置した最大7mの壁、そして床にゴッホの作品が投影されます。最新鋭の映像をクラシック音楽で彩るアートエンターテイメント。

関西で開催されるって聞いた時から楽しみにしていました。

珍しく夫も行きたいと言うので、発売と当時にペア前売り券4,000円を購入して待ち構えてました!

ではでは現場レポです

ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive 混雑状況と会場

本当は平日に行きたかったんですが、繁忙期につき休みが取れずに土曜日。

初日だし、そんなに人はいないかもしれないという淡い期待を抱きつつ到着。

美術館はちびっ子ったちで賑わっていて

ビー玉
ビー玉

え?動物の森(ゲーム)の影響?

って思ったけど、そんなわけはなく、子どもたちのお目当ては同時開催中の恐竜展でしたw

恐竜展、めっちゃ混んでましたよ〜(^▽^;)

個人的には世紀の祭典だったんだけど、意外と扱いは小さく

あれ?美術館間違えた?「神戸市立美術館の方だった?(そんな美術館はない)」って真剣にビビりました。

とりあえずポスターを見つけてε-(´∀`*)ホッ

間違えてたら面白かったのにw

混雑状況は?

私が来館したのは3月18日(土)の12時半ごろ。

同時開催の「恐竜展」に比べて小さな扱いではあったものの、チケット売り場には軽く列ができており、会場内は多くの人で賑わっていました。

名古屋会場ではチケットを買うのに1時間待ちもあったようです。おそらく開期の後半になるにしたがって客足は伸びていくので、チケットは事前に購入しておいたほうがいいかも。

公式Twitterでは混み具合もツイートしてくれています。

日時や人数が決められてはいないので、土日はかなりの賑わいになると思われいます。

ロッカー室

『ゴッホアライブ』の会場になっているギャラリー館にはロッカーがありません。

荷物は事前に第1展示棟、チケット売り場を背にして、恐竜展(5月14日まで)のポスターを右です。

100円を入れてロックしますが、後から100円は戻ってきますので、取り忘れのないように。

階段が苦手な人はエレベータもあります

会場入り口と案内板通りに進むと3階の会場まで階段で登らなければなりなせん。3階といっても天井の高い美術館なので1階分の階段が長い。

絶賛ど貧血中な私は3階まで階段で登って息切れを整えるのにしばらくかかりました( ꒪⌓꒪)

登れる人は頑張って階段を使ったほうがいいと思いますが、キツイなって思う方は無理せずエレベーターを使うのがいいですよ。

『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』感想&レポート

しばし息切れ整え中〜

3階まで登ったらすぐに受付です。チケットを見せて入場

作品説明を読むと20分

『ゴッホアライブ』の会場までゴッホの生い立ちとか、作品紹介がずっと並んでいます。

これを読み進める列がかなり長く続いていました。ゴッホのことはある程度知ってるよって方は列には並ばず飛ばしちゃって大丈夫です。実際に説明書きには目もくれず飛ばしていく人も多かったです。

私も読まなくてもいいかなと思ったんですが、一緒に行った夫が読みたいといったので一緒に並びました。しっかり読み進めると会場まで約20分。

まったくゴッホについて知らない人はさらっとでも目を通しておくと『ゴッホアライブ』をより楽しめるかなと思います。

事前にゴッホを知っておきたいなという方はこちらの記事をご参照ください

狂気の画家ゴッホの究極の愛!
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ゴッホとゴッホの弟テオとの往復書簡が印象的に使われていました。兄弟の関係性を知っていると最後は切ない気持ちになれるんじゃないでしょうか。

会場は写真や動画を撮ることができて、ゴッホの世界に入って撮影できる場所も用意されていました。

フォトスポットあり

最初のフォトスポットは原寸大で再現されたゴッホの部屋。

初日だったからかな、中に入って写真を撮る人は少なめ。せっかくなので椅子やベッドに座って撮影してみてはいかがでしょうか?

『アルルのフィンセント・ゴッホの寝室(第1バージョン)』

こちらは元ネタのゴッホの絵。ゴッホのお気に入りのテーマだったらしく、ほぼ同じ構図の絵を5バージョン(内2枚はスケッチ)描いてます。

第2バージョン第3バージョン

同じ構図ですが壁にかかってる絵が微妙に違ったりします。元ネタと比べてみるのも楽しいかも。

もう一つのフォトスポットは『ゴッホアライブ』の最後の部屋。

ひまわり畑が再現されておりました。

天井までひまわりでいっぱいです。黄色のもつパワーに感動したゴッホが好んで描いたひまわり。

真ん中で踊っているのはスマホを向けると現れるAIゴッホさん。

くるくるとかわいらしく回ってましたよ♪

視覚、聴覚、嗅覚で楽しむ

ゴッホアライブは映像や音楽以外にもアロマにより香りでゴッホを感じる仕組みになっている...らしい。

香でゴッホが名画を描いていた環境を体験できる...らしい

“らしい” としか言えないのが悲しいですが、花粉による鼻づまり+マスクでアロマは全く感じず。実際に香っていたかどうかは謎です。

ゴッホアライブに来館した方は香りを体感しましたか?

真っ黒な2重のカーテンをくぐるといよいよ『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』です。

ゴッホの頭の中を覗くかのような映像作品

中に入ると360度、動くゴッホ作品に囲まれます。

床にも画像が映し出されていた。最初は中央を避けて遠巻きに見ていた観客もスタッフさんに促されて中央へ移動。

「端ではなく中央のほうがきれいに見えますよ」と声掛けをされていました。

床の画像の中にも踏み入って良いそうです。

とはいえ、なんとなく避けられてましたけどね。

ヨギボっぽいクッションが床に置かれていて、座り込んでみてもOK

1人だったら寝転びたかった(無理ですw)

上映時間は40分。ストーリはなくてゴッホ作品をテーマにした映像が時系列で流れてくる感じです。

ゴッホは画商に勤めていた弟テオの庇護のもとで、精力的に絵を描き。36歳でなくなるまでの10年間で800点もの油絵と850のデッサンを残しています。

そんなゴッホの駆け抜けるような思考を映像化したような展覧内容でありました。

ゴッホの劇的な人生を盛り上げるのはゴッホの作品だけではなく、ゴッホの心情を代弁するようなクラシック音楽が流れます。

ゴッホ・アライブ Van Gogh Aliveで使用されていたクラシック音楽

ヴィヴァルディ『四季(嵐)』
J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲』
シューベルト『楽興の時 作品94』
エリック・サティ『ジムノペディ』、『グノシエンヌ』
レオ・ドリーブ『ピチカート』、『花の二重奏』
日本民謡『さくら、さくら』
J.S.バッハ&グノー『アベマリア』
シャプリエ『田園組(牧歌)』
サン=サーンス『死の舞踏』『動物の謝肉祭(水族館)』
リスト『灰色の雲』
ゴダール『ヴァイオリン協奏曲』
ヘンデル『サラバンド』

音は映画館のような臨場感があり、場面場面を盛り上げていました。

ゴッホアライブの感想

ゴッホはやっぱり「本物の作品を見ないと」というのもごもっともな意見なんですが、『ゴッホアライブ』の感想として口に出すのは個人的には野暮だと思っています。

『ゴッホアライブ』を観てゴッホの人生に共感した。本物の絵を見たい。ゴッホのことをもっと知りたいと思える人もいらっしゃると思います。

楽しい仕掛けもたくさんあったので、ぜひぜひ現地で没入体験を体感してみてください。

あと、写真撮影に理解がないとイライラしてしまうかも(゚∇゚ ; )

写真を撮るためのイベントだと割り切って広い心で鑑賞してくださいませ。

私にとっては非日常を存分に味わえる楽しいエンターテイメントでありました。

 

グッズ

ゴッホアライブの限定商品一覧。

パンフレットは1,500円とお手頃価格。持ち帰りやすい重さでしたよ。

「ひまわりの種」がグッズとして販売されてたのは面白かったです。

1Fの常設ミュージアムグッズでもゴッホグッズがたくさん販売されています。

神戸という立地のせいか、置いているグッズも洗練されてかっこよく見えます。個性的なプレゼントとしてもオススメです。

レストラン

美術館の1階にはカフェ「cafe ff(カフェフォルテシモ)」が併設されています。

今回は利用しませんでしが、海側にカウンターが設けられていて開放感のある内装になっています。海を眺めなら飲食できる素敵カフェです。

お値段もお手頃なので、休憩してみてはいかがでしょうか。

美術館近辺には飲食店があまりなく貴重なカフェとなっておいます。

『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』 兵庫県立美術館概要

会場兵庫県立美術館
展覧会名ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive
期間2023年3月18日(土)〜 6月4日(日)
休館日月曜日(祝日にあたる場合はその翌日)
開館時間10:00~18:00(入場は17:00まで)
住所〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
連絡先078-262-0901

兵庫県立美術館は、2002年に開館し、兵庫ゆかりの作家作品を中心に10,000点を超える作品を所蔵する美術館です。安藤忠雄氏が設計した建物は西日本最大級の規模。

コンクリートの台の上に第1展示棟、第2展示等、ギャラリー棟の3つの細長い棟が並んだ構成で、海側に対して大きく飛び出したコンクリートの庇(ひさし)と螺旋状の階段が印象的。

また、展示空間はコンクリートの壁をガラスの被膜が覆うという二重被膜の構造になっていて、独特な光と影を生み出しているのも見所のひとつです。

チケット

【観覧料】

当日券
一般2,500
高校・大学生2,000
小中学生1,500
・未就学児入場無料。
・学生券を購入の際は学生証の提示が必要です(小学生以外)。

 

【主なチケット販売所】

駐車場

兵庫県立美術館には駐車場があります。

利用時間:9:45〜19:00
駐車台数:乗用車80台
駐車料金:2時間まで400円。以降30分毎200円。

近隣駐車場の中でも土日だったら最安値です。安心して美術館の駐車場に停めちゃってください。

交通機関

(画像出典:兵庫県立美術館公式サイト)

【JRの場合】
神戸線『灘』駅 南口から南へ徒歩13分

灘駅からは10分強と美術館から距離はあるんですが、灘駅からすでに美術館が見えてます。

まっすぐ歩くだけなので迷うほうが難しいかもw

【阪神電車の場合】
『岩屋駅』から南へ徒歩8分

美術館とJR灘駅の間にあるのが阪神『岩屋駅』です。

駅から公道に出たら左折。あとはまっすぐです。

【三宮からバス利用の場合】


画像出典:兵庫県立美術館公式サイト

三宮ターミナル前から市バス29、101系に乗車して『県立美術館前』で下車

三宮ターミナルのバス乗り場はドトールコーヒーが目印です。

 

三宮からバスにのって美術館へいくと運賃が210円
阪神電車で最寄駅の『岩屋』までは150円
JRの『灘』駅は130円

バスより電車のほうが断然安いですが、電車だと駅から美術館まで10分ほど歩きます。バスだと美術館の目の前で発着します。雨など足場が悪い場合はバスのほうがいいかも。

 

『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』のレポは以上です。お読みいただき、ありがとうござます。

これから『ゴッホ・アライブ Van Gogh Alive』に行こうという方の何かしらの参考になれば幸いです。

新感覚の没入型美術展、楽しんでくださ〜い♪

コメント

  1. Nick Ollie より:

    最近の美術展はただ絵を見るだけでなく、絵の中に入り込めたり、画家の部屋を見れたり、楽しいねー。

    • ビー玉 より:

      Nickちゃん、コメントありがとう♪
      2023年は没入型美術展の幕上げになりました。子どもから大人まで楽しめるのは素晴らしい♪

  2. やの より:

    初めまして!
    夜寝られない日にこのブログを拝見してから、少しずつ絵画や宗教画にハマりつつあります。
    寝られない日に1日1記事と決めて読み、寝られない代わりに文化的な知識を得られた!とポジティブな気持ちになれるのでとてもこのブログには感謝しています。
    テーマに関わらずいつも楽しく拝見しております。
    ブログの更新をとても楽しみにしておりますが、お忙しいのでしょうか。
    既にどこかに情報を書いてくださっていて、私が見逃しているだけかもしれません。もしそうであれば申し訳ありません。

    一読者として、更新を待ち望んでおります。

    • ビー玉 より:

      やのさん、初めまして
      すいません。私生活が忙しくなってしまって今は絵画ブログまで手が回らず申し訳ないです。
      ただ、ライフワークとして細々とでもブログは続けると思います。

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