驚愕の真実!ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」秘話

ルネサンス・マニエリスム

こんばんは!ビー玉です。

今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・

本館、【大人の美術館】は、素人の素人による素人のための妄想美術館です。いわゆる “常識” とされている見解と違う箇所もあるかとは思いますが、ゆる~い気持ちでリラックスしながらご観覧ください。「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します・・・

では、質問です。

あなたは16歳以上ですか?

YESの方は、しばし大人の美術館を楽しんでいただけたら幸いです。
16歳以下の方は・・・こっそり楽しんで(´艸`*)

 

本日の題材は・・・

 

ヴィーナスの誕生

 

作 者:サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)
作品名:ヴィーナスの誕生( La Nascita di Venere
年 代:1485年頃
種 類:カンヴァス、テンペラ
寸 法:172.5 cm × 278.5 cm
所 蔵:ウフィッツ美術館(Galleria degli Uffizi)/イタリア

ちょっとマイナーな作品(でもないけど)が続いたので、今回は有名どころの絵画を紹介いたしましょう・・

あまり絵画に興味がない人でも、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?

 

この「ヴィーナスの誕生」って、どんな場面を描いた絵だと思います?

大きな貝の中から美の女神が誕生する世にも美しい瞬間を描いた作品?

 

いや・・・それがちょっと違うんですよね( ̄▽ ̄;)

 

ヴィーナスといえば、「美の女神」で有名なギリシャ神話の女神ですが、「愛の女神」という側面も持っていて、愛と聞くと美しいイメージだけど、愛は愛でも愛欲です。少しディープな愛です。

 

ちょっと艶めかしくなってきましたよぉ٩( ᐛ )و

 

本当は怖いヴィーナスの誕生秘話

 

たぶん、子どもの頃にギリシャ神話を題材にした童話を読んだことがある人は、ヴィーナスは海の泡から生まれた・・と、書いてありませんでしたか?

まぁ子ども用のギリシャ神話ですから、「海の泡」が限界でしょう(((uдu*)ゥンゥン

実は、この泡・・・「あるもの」を海に投げ込んだために発生した泡なんですよね・・・

そのあるものとは!!・・・ 男性器・・・

えっ?聞こえない? じゃあ、ちょっとお耳を拝借・・・

弾痕です。あっ!!漢字が違った・・

あらためまして・・・・切り取られた男根です(〃ノωノ)

ふぅ・・・(。-`ω-) もう怖いものがなくなったので、ドンドン先に進みます。

世界を創生した神様の夫婦喧嘩が勃発、その末に母の命により、息子が父親の “ムスコ” を大鎌で切り落とす・・・という凄惨な事件が発生!!

はぁ・・・アレ、切っちゃったんやぁ(llФwФ`)ガクガクブルブル

 

愛は生まれた時から複雑なのです

 

その切り取った男性器を海に投げ入れた時に生まれた泡からヴィーナスは誕生したんですよ!

この辺りの人間(神様)関係は非常に複雑なので、とりあえずサラッとは書きますけど、読み飛ばしてもらってもいいですからね!!わかっていただきたいのは、その複雑さです。

 

まずカオス(混沌)の子どもであるガイヤ(大地)とタルタロス(冥府)姉弟が交わってできたのがウラノス(天空)、

そのウラノスとガイヤの母子が交わって、12人の子ども達を産み落とします。その末っ子のクロノスが母の命により、父であるウラノスの男性器を切り落とし海に投げ捨てたと・・・

大丈夫ですか?ついてこられてますか?

まぁ神様のすることなので、何でもありなんですが、この組んず解れつ愛憎渦巻く環境の結果、「愛と美の女神」が生まれたということです!!

いやぁ愛って何なんでしょうね・・・本当に意味深です(; ・`д・´)

 

実はヴィーナスの誕生を描いたのではない!

 

ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」は、海の真ん中で生まれたヴィーナスを不憫に思った風の神(ゼフュロス)が風に乗せて地上に運び、今まさに!ヴィーナスが地上に降り立つ瞬間!・・を、描いたものです・・・

つまり、厳密にいうと、「誕生」ではなく「上陸」ですね(;''∀'')

 

ボッティチェッリが活躍する前の時代は、絵画はキリスト教を使えるためだけに存在しており、

偶像が禁止されていたため、人間を人間らしく描くことすらできませんでした。

それがメディチ家の庇護のもと、ボッティチェッリが宗教画以外の題材で絵を描き始めました。

「神様なら裸が自然」という世紀の大発見を果たし!ついにヌードが解禁となったのです!!

そう、ルネサンス(再生・復活)の到来です。

古代ギリシャ以来、1000年の時を経て人類が絵画に美(ヴィーナス)を取り戻すきっかけとなったのが、この作品だったのです!! なので、後世の人々が「ヴィーナス(美)の誕生」と名付けたのです。

ちなみに、ヴィーナスの首が不自然に捻れているのは、風の神(ゼフュロス)の起こす風が強すぎて、ヴィーナスが倒れんばかりによろけているところ表現しているのだとか・・・動画のない時代は、動きを表現するために、いろんな工夫が施されているんですね?(((uдu*)ゥンゥン

 

愛の喜びと悲しみ

 

地上で待ち構えるのは、無垢なヴィーナスに衣装を着せようとする季節の神、ホーラ。

美しいヴィーナスが地上に降りた立った瞬間から、神、人に関係なく波乱が起こるんですよね・・

ヴィーナスはゼウスに促され、オリュンポス(神々の住まい)へと導かれます。

まぁ女好きの代名詞であるゼウスが出てきた時点で、ややこしいことになるのは目に見えてますけどね・・

ダブル不倫あり、公開お仕置きあり、少年愛あり、惨劇ありのヴィーナスを巡るお話は、本当に悲喜交交(ひきこもごも)で面白いんですが・・・長くなるので、また後日とさせていただきます(;''∀'')

ヴィーナスの美の秘密

 

ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」は、そんな愛の喜びと悲しみを表すように、左右の表情が驚くほど違います!向かって右には温かみがありますが、左は切なく哀愁を帯びています。

 

 

ヴィーナスの愛は、決して美しいばかりではないんです。喜びもツラさも、すべてが混沌と同居してこその愛欲!!

あなたはヴィーナスの愛に身をゆだねる勇気がありますか(;´∀`)?

 

その後のヴィーナスについてはこちら↓

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双子のヴィーナスと呼ばれる「ビーナスの誕生」の対の名画はこちら↓

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本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当ブログの更新は毎週土曜日の深夜を予定しています。また来週(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ

 

 

コメント

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