こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。
あなたはファミリーレストランの『サイゼリヤ』に行ったことはありますか?
何回か訪れたことがある方は、店内に飾られた絵画(レプリカ)に気づいた方もいらっしゃるのではありませんか?
そう、サイゼリヤにはルネサンス時代のイタリア絵画がたくさん飾られているんです。
本日は知っていて損はない絵画知識として、サイゼリヤに展示されている絵画を紹介します。
商談の時にでも、話のネタにしてもらえたら幸いです。
よろしければ最後までお付き合いください。
サイゼリヤの名前の由来
サイゼリヤは1967年に千葉県市川市八幡で街の洋食屋さんとして創業し、当時そこで勤務していた正垣泰彦(元サイゼリア会長)氏がお店を譲り受け、1973年に現在の低価格なイタリアンレストランとして生まれ変わりました。
2019年には国内1500店舗を達成、大手ファミリーレストランチェーンとなっています。
お店の由来はイタリア語(古語)で「くちなしの花」
創業日である7月7日の誕生花「くちなし」だったからだそうです。
ただ、それもちょっと怪しい(^▽^;)
イタリア語でもラテン語でもsaizeriyaは「くちなし」ではないし、現在サイゼリヤのHPからは名前の由来は消えてしまっています。
まぁ、サイゼリヤはもともとイタリアンレストランでもなかったし、洋食屋さんだったころの由来を聴きそびれてしまったのかもしれませんねぇ・・
低価格でも、お客様にゆったりと食事を楽しんでもらいたいということから、サイゼイリヤの店舗にはイタリアルネサンス期のオールドマスターたちの絵画(レプリカ)が食事に花を添えています。
飾られれてる主な絵画は
フラ・アンジェリコ作『受胎告知』(1437年〜1446年)
サンドロ・ボッティチェリ作『プリマヴェーラ』(1482年)
サンドロ・ボッティチェリ作『ヴィーナスの誕生』(1483年)
ミケランジェロ・ブオナローティ作『アダムの創造』(1511年)
ラファエロ・サンティ作『システィーナの聖母(一部)』(1513年〜1514年)
ではでは、どんな絵が観てまいりましょう♪
サイゼリヤでみられる絵画たち
フラ・アンジェリコ作『受胎告知』(1437年〜1446年)
フィレンツェ サン・マルコ美術館所蔵(フィレンツェ)
天使ガブリエルが処女マリアに「神の子を妊娠した」と告げにきた場面です。
カラフルな羽をつけているのが天使です。この美しい色合いの羽がシンプルな絵に彩りを添えています。
男性経験もないのに「妊娠した」と言われて戸惑うマリア姿を描いた絵がたくさんありますが、フラ・アンジェリコのマリアは落ち着いていて、静かで厳かな気分になります。
プラド美術館所蔵(マドリード)
こちらは同じ作者の同テーマの絵ですが、この天使の羽は黄金だし、衣も綺麗なピンク色です。マリアのマントの青も美しくゴージャスなのだけど・・・
庭にはなにやら不穏な男女が(^▽^;)
これは楽園を追い出されるアダムとイヴです。
イヴの恨みがましい表情と 、告知を受けるマリアさまも何やら不服そう(^▽^;)
この顔でにらまれながら食事をすると楽しい気分も吹き飛びそうなので、カラフル羽の『受胎告知』のほうが食事をする場としてはふさわしいですよね(((uдu*)ゥンゥン
サンドロ・ボッティチェリ作『プリマヴェーラ』(1482年)
ウィフィツィ美術館所蔵(フィレンツェ)
この絵はどのサイゼリヤでも絶対にありますね!
絶対的に美しいボッティチェリの最高傑作です♪
赤いベールをもっているのが美の女神ヴィーナスです。ヴィーナスを取り囲むのは春を告げる神たちなのでしょうか?
多くの謎を含んだ絵です。
この絵の詳しい解説はこちらの記事を参照ください♪
この絵に描かれているキューピット(エロス)は幼児の姿で目隠しをしています。
射られたものは恋に落ちるという金の矢で狙っているのはヴィーナスのお供である3美神です。
ただ、キューピットは目隠しをしているので、どの女神に当たるのかはわかりません。
この絵が「盲目の恋」の由来なんです。
いくら狙いを定めても当たらないのが「恋」なんですけどねぇ(゚∇゚ ; )
サンドロ・ボッティチェリ作『ヴィーナスの誕生』(1485年)
ウィフィツィ美術館所蔵(フィレンツェ)
この絵をみて裸の女性が中央に描かれていることで、なにか違和感がある方はいらっしゃいますですでしょうか?
ほとんどの方は「西洋絵画はヌードが多いから」と違和感はさほど感じないと思います。
この感覚はこの絵からですからっ( ✧Д✧) カッ!!
古代美術は別として、キリスト教が中心だった中世ヨーロッパでは絵=宗教画という時代が長く、貞節を大切にしているキリスト教文化圏では、女性のヌードなんてもっての他だったんです!!
15世紀に入ると、教会だけではなく財力のある者が力を持ち、芸術を強力にバックアップし始めます。
そして、女性のヌードを解禁させたのが、フィレンツェのメディチ家の庇護のもとで活躍したボッティチェリです。
この『ヴォーナスの誕生』以降、女神に限りですが、女性のヌードが解禁されました。
今まで抑圧されいた反動でしょうね・・・西洋絵画は、これ以降 “裸の絵が多い”ということになっていきました(≧∇≦)
ミケランジェロ・ブオナローティ作『アダムの創造』(1508年 - 1512年)
今は懐かしい「ET」の名場面のモデルともなったシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」の中の『アダムの創造』です。
キリスト教の天地創造のストーリーは神様はたった1人(1柱)でこの世を作り上げたということになっています。
1日目に「天と地、闇と光、夜と昼」
2日目に「空(天)」
3日目に「海、大地、植物」
4日目に「太陽と月と星」
5日目に「魚と鳥」
6日目に「動物、人」
これらを作ってやっと疲れてお休み、なので1週間のうち7日目の日曜は安息日として休みなのです。
『アダムの創造』はまさに休む寸前の6日目、神様も疲れてるけど、それを支える方々の疲労が半端ないwww
できれば神様も気を利かせて3日目おきくらいで、休んで欲しかったわぁ(^▽^;)
ラファエロ・サンティ作『システィーナの聖母(一部)』 (1513年 - 1514年頃)
アルテ・マイスター絵画館所蔵(ドレスレン)
あれ?こんな絵、サイゼリヤにあったかなぁ・・って思いますよね!!
聖母子を中心に聖シクストゥスと聖バルバラ。そして足元に天使を配置することで美しい十字を形成しています。
そして、サイゼリヤに展示されているのは、この下部の天使二人です。
このエンジェルたちは本当に可愛くて、ここだけデザインされたグッズなどもよく見かけます。
マリアのモデルの子ども達がちょうどラファエロの工房に来ていたところを描いたんだとか!
退屈そうに観ている姿がリアルで可愛いですよね♪
西洋絵画における、ちょっとイタズラっぽい天使のイメージはこの子たちからきているんですよ。
サイゼリヤでみれるのは、この天使の部分だけなんだけど、この絵はよくみるとちょっと怖い・・・
聖母子の後ろの壁のように見える部分・・人の顔で埋め尽くされています。
じつは、これらも天使なんだけど、数が数だからよく見ると怖いんだわ(;´д`)トホホ…
セイゼリヤさんが可愛い天使の部分だけ、切り取った気持ちもわからなくもないwww
本日は以上です。
「大人の美術館」は動画でもお楽しみにいただけます
サイゼリヤに行ったら思い出してみてくださいね〜♪
ではまたのご来館をお待ちしております。
コメント
うちはサイゼが好きで良く行くんだけど
絵画は店舗によって違うものが飾られているんですよね。
何を選択の基準にしているのかも気になる所。
まぁ~エスカルゴとムール貝食べられれば良いんだけどね( ´艸`)
過去1回だけ売り切れで食べられなかったことがあって
その時はガッカリだったわ~。
そうなんや~Σ(´∀`;)
こないだそちらにお邪魔したときも全然気づかなかった(T▽T)
受胎告知の2枚目はなんか上からもゼウス氏かな・・・
が見てる気がする( *´艸`)
なんか天使の顔も青白かったりするんで僕は1枚目のほうが好きかな( *´艸`)
サイゼリアのエスカルゴ、よく食べますw
フォカッチャも注文して、ガーリックバターに浸して食べるのが好き♪
ビー玉さんのエスカルゴは、ひとつ減ってますね( *´艸`)
アダムの創造、ほんと下の人たちが大変そうで笑っちゃうw
絵画の存在には気づいてたけどあまりしっかり見たことはなかったので、次に行った時はこの話を思い出しながらじっくりチェックしてみたいと思います!
サイゼリアにはよく行くので、飾ってある絵画ってなんなんだろうか?と気になってました。
今度何が飾ってあるか気にしながら見てみます。
エスカルゴカタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ見た目から食べるのが勇気がいって頼んだことないな(;゚∇゚)
2日に一回休みとなるようやり直して頂きたい! (☼ Д ☼) クワッッ!!!
へ~っ!凄いぞサイゼリヤ
実は近所にサイゼリヤがあり、よく行きます。いつも混んでますよ。安くて美味しいから。
でも、出来た当時から長い間、絵に見とれつつ色々と何故?と思うポイントがありました。あの可愛いふたりの天使もその一つでした。ビー玉さんのおかげで謎が解けました!( ^o^)ノ
サイゼリヤ、最近よく行くのよー。でも食べ物に夢中で、あまり絵に気付いてなかった。もっとしっかりチェックしてみます。
でも、こんな私でもあの二人の天使がいることは知ってた。けど、頭上のたくさんの天使はちょっとユーレイみたいで怖いよー
((( ;゚Д゚)))
サイゼリア、入ったことあるんですけど、気づかなかった~((+_+))
プリマヴェーラ見たいので、言って来まーす(*^▽^*)