【大阪】「フェルメール展」に行ってきた!感想と後悔しないための徹底ガイド!

美術展ガイド

 

こんばんは!ビー玉です。

今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・

当館【大人の美術館】は、web上の仮想美術館です。
「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します。

** 動画で絵画を楽しめる別館Youtubuはこちら **

 

本日は出張美術館!

東京で68万人を動員したという脅威の祭典「フェルメール展」がついに関西にも巡回してまいりました٩( ᐛ )و

私ビー玉も初日から参戦でございます。

本日は大人の美術館は休館させていただき、フェルメール展の会場となっている大阪私立美術館に出張!フェルメール展を熱血レビューしたいと思います( *• ̀ω•́ )b グッ

少々長くなりますが、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

美術館へ行く事前準備はこちら↓の記事を参照ください

 

美術館を楽しみ尽くすための下準備
こんばんは!ビー玉です。 念願だった「バベルの塔」展へ行ってきましたよ♪ 経緯はこちら↓ ※私の別ブログにとびます。 上の記事は、私のルドン(画家)愛が溢れすぎてて、誤解を招いてしまったかもし...

 

準備ができたら出発です♪

 

2019年2月開幕「フェルメール展」in大阪

 

【最寄駅〜大阪私立美術館へのアクセス】

私は大阪地下鉄に乗って大阪私立美術入りしました。

大阪らしいガチャガチャした場所を通りますので、美術館まで迷わないようにご案内いたしましょう♪

大阪地下鉄の場合、美術館への最寄駅は「動物園前」。電車は1号車両に乗ると出口が近いです。

1番出口から地上へ出ましょう。

 

地上へ出て5mほと歩き、最初の曲がり道を左折します。動物園の看板が目印です。

高架をくぐり、細い商店街をまっすぐ進みます。

有名な串カツ屋さんなどに行列ができてました♪

この商店街はジャンジャン横丁と言いまして、通天閣のある新世界からすぐ近くにあります。この辺りにはこのような将棋クラブがたくさんあって、かつて朝ドラの「ふたりっ子」などの舞台にもなったんですよ・・・

大阪らしい射的のお店もあります。この商店街はレトロな大阪を満喫できる素敵な場所なんですが、立ち飲み屋では朝から呑んだくれてるおっちゃんがいたりもするので、見慣れていない人は怖いと思うかもしれません。そんな場合は先ほど通った高架を抜けてすぐを右折して阪神高速の高架沿いを歩いていくと通らなくてもいいんですが、どうせなら商店街を通って大阪を満喫しちゃってください♪今は観光地化してて本当は全然怖くないです(昔は少々怖かったですけどw)

商店街を抜け、突き当たりの「きてやこうて屋」さんを右折します。

これまた突き当たりの阪神高速の高架を左折したらすぐです。

動物園の入り口がありますので、この手前を左折して階段を登ります。

フェルメール展の看板がありました♪

そして見えてきたのが大阪展の会場となっている「大阪私立美術館」です。

 

混雑を避けるために

初日だし土曜日なので混んでるかなぁ・・・と思いましたが、少し時間をずらしたので比較的空いてました。

人気の美術展を訪れる際は開館直後よりも正午近くがオススメです!!

ランチタイムなので団体客、遠足の小学生、複数づれのマダムたちを避けられます。

 

休憩室で美術系ライターさんに開館時刻の写真を見せてもらいましたが、開館直後は長い列ができててビビりました(; ・`д・´)

寒いし、インフルエンザも流行ってますからねぇ、時間ずらしましょう!!

日曜の状況も問い合わせてみると行列はなしとのこと。

メディアなどで特集が組まれるたびに混み合ってくるので、混雑を避けるなら早いうちに観に行ったほうがいいですよ〜♪今なら土日でも比較的空いてます。

 

あと、混雑するのはチケット売り場です。事前にチケットを用意しておくとスムーズです。

記事の最後にチケットの購入方法を書いていますので、ご参照ください。

 

フェルメール展(大阪会場)のマスコットであるフェルメくんがツイッターで混雑状況や見どころを呟いてくれているので、それを確認するのもいいかもしれません♪

 

 

フェルメール展の館内情報なんていうアカウントもありました♪

 

【混雑を回避するためのまとめ】

・来館は正午前後か夕方が人気の美術展でも比較的空いてます。
・チケットは事前に買っておく。
・ツイッターなどで混雑状況を確認する

 

では、フェルメール展初日のレポートとレビューです。

 

フェルメール展レポート&レビュー

 

さぁ入館です٩( ᐛ )و

大阪私立美術館のレトロな雰囲気のあるエントランスは大好きでテンションがあがります。

荷物はコートはロッカーへ

その前に荷物はロッカーに預けてしまいましょう♪絵画を見るときは身軽がいいですよ♪暖かい室内ではコートも邪魔です(((uдu*)ゥンゥン

大阪私立美術館のロッカーは無料(100円入れますがあとで戻ってる)なので利用しましょう٩( ᐛ )و

 

音声ガイドはぜひ!!

音声ガイドは600円でした。

ナビゲーターは女優の石原さとみさんです。

よっぽど絵に詳しくて説明なんて必要ないという人以外は音声ガイドはあったほうがいいですよ〜!!

絵画の解説はもちろん、当時の音楽や絵画に使われている楽器の音など視覚以外でも楽しめる要素がありオススメです。

1周目は音声ガイドなしで好きな絵だけ最前列でじっくり堪能。

2周目は音声ガイドありで他の絵もサラッと

3周目にに興味のある絵を絵に合いそうな音楽とともにのんびり遠目で味わうというのが私流の楽しみ方です。

※質問があったので問い合わせたところ、英語版の音声ガイドはないそうです。大阪では海外からの観光のお客さんがグン増えてきているし、今後は対応してもらえたら嬉しいなぁ(((uдu*)ゥンゥン

疲れない絵画鑑賞法!

全部の絵をじっくり見ようとすると本当に疲れちゃって、後半に待っているであろう “目玉” 絵画に行き着く頃にはクタクタになってしまいます。

今回のフェルメール展(大阪)ではフェルメールの絵6点に行き着くまでに39点もの作品群の展示があるんです。

まず元気のある内に展覧会の “目玉” とされている絵をみることをオススメします! どんなに混んでる会場でも、順序通りに鑑賞する必要はありませんし、順路を守らなくても怒られませんw

例えば、開館時間に合わせて入場したら、さっさと後半にあるであろう “目玉” 絵画を目指したら、ほとんど人がいない人気絵画をじっくり堪能することも可能です( *• ̀ω•́ )b グッ

まずは “目玉” を目指しましょう=͟͟͞͞( ๑`・o・´) ←走ってはいけませんw

 

今回のフェルメール展では・・・

第1章 オランダ人との出会い:肖像画
第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画
第3章 戸外の画家たち:風景画
第4章 命なきものの美:静物画
第5章 日々の生活:風景画

フェルメールと同時期にオランダで活躍した画家たちの絵画が続き、お目当のフェルメールは・・

第6章 光と影:フェルメール

一番奥の間に鎮座していますので、まずはそこを目指しましょう!

ちなみに絶対にもらっておきたい目録は入り口と第1章の間の小部屋です。忘れずにとっておきましょう!

何がどこに展示されていたかが書かれているプリント目録です(右)。これがないと、あとで何を見たのか忘れちゃうので、私は必ずもらうようにしています。

 

では大阪会場で見られるフェルメールを私の感想とともに紹介していきますね!

 

雑誌アート

 

大阪会場で見られるフェルメール

1、マルタとマリアの家のキリスト 1654-1655年頃 スコットランド・ナショナル・ギャラリー
2、取り持ち女 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 【日本初公開】
3、手紙を書く女 1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
4、恋文 アムステルダム国立美術館1669 – 1670年頃 *大阪限定*
5、手紙を書く婦人と召使い 1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー
6、リュートを調弦する女 1662-1663年頃 メトロポリタン美術館

マルタとマリアの家のキリスト

【作 者】ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
【作品名】アルタとマリアの家のキリスト(Christ in House of martha and Mary)
【年 代】1654〜55年ごろ
【種 類】カンヴァス、油彩
【寸 法】158.5×141.5cm
【所 蔵】スコットランド・ナショナル・ギャラリー(Scottish National Portrait Gallery)スコットランド

フェルメールの初期の作品ですね。まだフェルメールの代名詞ともいえるラピスラズリを使ったウルトラマリンブルーは使われておらず、聞かないとフェルメール作品だとは気がつきません。食べ物を入れたカゴの光の表現にちらほらとフェルメールらしさも垣間見えなくもない(´-ω-`)

 

鑑賞ポイントは、青の違いですね。
ウルトラマリンブルーが使われていない本作と他の作品の青の違いをご堪能ください♪

もともとプロテスタント(キリスト教の一派)だったフェルメールがプチブルジョワでカトリック(キリスト教の一派)のカタリーナと結婚するためにカトリックに改心した頃に描かれた作品です。

絵画の世界では、宗教画(歴史画)の地位が高く、プロの画家を目指すなら宗教画を描くのがセオリーでした。

その後、パトロンは見つかるものの画家としてはパッとせず、嫁のカタリーナの実家に居候することなったころから風俗画を描き始めます。たぶん、お金のために描かなくてもよくなったのが大きかったと思いますが、もともと宗教画を禁止しているプロテスタント出身だったことも宗教画を描かなくなった理由の一つだと思います。

本作はそんなフェルメールの貴重な宗教画です。

ちなみにマリアというのはマグダラのマリアと同一視されることもありますが、現在では別人説が主流です(^▽^;)

この絵がどういう場面を描いているかといえば・・

マルタとマリアとは?

巡礼の旅を続けるキリスト一行をマルタという女が家に迎えいれて、キリスト一行を接待します。

マルタにはマリアという妹がいて、キリストの話を熱心に聞くマリアは忙しく給仕するマルタの手伝いをしようとしません。このとこに腹を立てたマルタがキリストに不満を口にすると、キリストはこう言ったのです。

「マルタ、マルタ、あなた​は​多く​の​こと​を​思い煩っ​て​持ちが乱れています。だけど必要​な​の​は​​一つ​だけ、マリア​は​良い​もの​を​選ん​だ​の​で​あり,それをあなたが彼女​から​奪ってはいけません」

要するに、キリストの話を聞くことが労働よりも尊いということか?マルタがかわいそう・・と、この話を初めて聞いた頃の私はマルタと同じように気持ちを乱したものですが・・・

歳を重ねた今は、マルタもマリアもどちらも悪いわけではなく、それぞれを大切だと思っていることをしてるんだから、自分の価値観を押し付けて相手の価値観を侵したらダメだよって言ってるのかなと感じます。

中央がマルタ、向かって左がキリスト、左がマリアです。

マルタの視線、そしてマリがの視線がキリストに注がれます。観ている私たちの視線もキリストの顔に向かうんですが、このキリストの優しげな表情が近くでみると少し悲しげで、マルタに同情しているように思えて印象に残りました。

 

これを描いたフェルメールは、もしかしたらマルタのほうに感情移入していたのかもしれないなぁ・・なんて感じます(((uдu*)ゥンゥン

 

雑誌アート

 

取り持ち女

【作 者】ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
【作品名】取り持ち女(The Procuress)
【年 代】1656年
【種 類】カンヴァス、油彩
【寸 法】143×130cm
【所 蔵】ドレスデン国立古典絵画館(Staatliche Kunstsammlungen Dresden)/ドイツ

大阪限定!だと思ったら東京でも展示されていたという情報をいただきまいした!(3nekoさんありがとうです)初来日ってことで、もちろん私も実物をみるのは初めてです。

私が鑑賞している時間帯の中では、最も人垣ができていたのがこの絵画です。

絵を前にするまでは、私はきっと女性の黄色い衣装に最初に目がいくんだろうなぁって思っていたんですが・・・

意外にも最初に目がいったのは金貨でした(゚∇゚ ; )

ちょうど絵の中央で、金貨がペカーっと光っていたんです!!

この白い点一つで金貨に目がいっちゃうんですよねぇ(^▽^;) フェルメールマジック♪

金貨を中心に見ると、この絵画はミステリーさながらの物語を語り出します!!

男の持ってる金貨はなんだろう?って金貨を持つ男の腕を通って反対側の腕に視線が動きます。

ここで男が掴んでいるのは黄色い衣装の女の胸!!

お金が動いてる時点でカップルがいちゃついてるような絵じゃないんですよw

女はお金をもらって胸を触ることを許してるんです。おそらくそれ以上の行為も行われるんでしょう・・そう、女はお金で体を売る売春婦なのです。

ふと目を反らすと今にも落ちそうな水さしがあり、ドキドキしつつ、豪華なゴブラン織りのテーブルクロスを経由して、後ろの黒衣の男女に目が向き、物語の全貌が見えてきます!

この男女の表情から確信するですよ・・・赤い服の客はこれからこの3人に持ち金全部をカモられるだろなぁ・・って(^▽^;)

取り持ち女とは黒い服を着た女のことで売春婦を斡旋してる売春宿の主「やりて婆ぁ」なんて呼ばれる人です。海千山千をくぐり抜けたやり手です。そんな女のこの邪悪な表情は金貨一枚で満足するわけがないですからw

この身なりの良さそうな客が、おそらく破格であろう「金貨」をスっと出したことで「カモ認定」されちゃったんだと思います(;´д`)トホホ…

こうなると、先ほどの今にも落ちそうな水差しは、この登場人物たちの危うい関係を物語っているのかもしれません。

ちなみに豪華そうなテーブルクロスは本当は絨毯なんですって、あまりにも高価だったために床ではなくテーブルの上に敷いていたんだとか!

黒い服の男性はカモになる男性をこの売春宿に連れてくる役割なのかぁ・・絵を鑑賞している私たちの存在を知っていて、このやりとり覗き見てる私にたちに向かって「共犯だぞ」って語りかけてるみたいに見えませんか?

ちなみにこの黒衣の男のモデルはフェルメール自身だと言われています。

いや〜この観客をも絵画の中に取り込んでしまうフェルメールの演出力!すごい(((uдu*)ゥンゥン

この絵はフェルメールが風俗画を描いた最初の作品だと言われていますが、実は題材は聖書の「放蕩息子」という話からとっているとも言われています。

放蕩息子とはこういう話。

二人の息子のうち弟が財産の半分を持って家を出た。放蕩の末に全財産を持ち崩した弟が家に帰ってくるんですが、この弟は父は大歓迎します。

それをみて面白くないのが真面目に父のもとで真面目に働いていた兄です。

兄は父に抗議します。

そして父は兄に・・・

「息子(兄)よ、わたしの財産は全てお前のものには変わりわない!そして、死んだと諦めていた弟が見つかったのだ。祝宴を開いて喜ぶのは当たり前ではないか」と答えるのです!

間違いを犯した人を許す慈愛がテーマの話だといわれていますが・・・

なんとなくさっきのマルタとマリアの話に似てますね。若い頃の私は、これまた理解できませんでした。

だけど、この兄は自分の財産を弟に譲るわけではないんですよ・・・分け前が減るわけでもない・・

なのに弟が帰ってきただけで「幸福だった兄」が「自分は不幸」だと感じるんです。人の不幸というのは誰かと比べて初めて起こることなのかもしれない・・と考えさせられる逸話だと今はしみじみ思います(((uдu*)ゥンゥン

まぁ勝手に自分が納得できるように解釈してるだけで、本当に正しいかはわかりませんけどね(^▽^;)

フェルメールが「放蕩息子」を題材にしているとしたら、「取り持ち女」は放蕩真っ最中の弟を描いた場面なんでしょう・・・そして放蕩息子である赤い服の男はまんまと全財産を持っていかれるのです。

うん、よくできたミステリーだわ(((uдu*)ゥンゥン

 

そして、この絵を境にフェルメールは風俗画家に転身するのです。

 

雑誌アート

 

恋文

【作 者】ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
【作品名】恋文(The Love Letter)
【年 代】1669〜70年ごろ
【種 類】カンヴァス、油彩
【寸 法】44×38.5cm
【所 蔵】アムステルダム国立美術館(蘭: Rijksmuseum Amsterdam)/オランダ

これは、もう完全に別の部屋から二人のやりとりを盗み見してる気分になる絵です。

この背徳感ったらないわぁ(ノ∀`)タハー

暗い部屋からこっそりのぞいている構図から、女主人が手にしているのは誰かに知られると困る秘密の手紙なのだとわかります。

観客も否応なしに巻き込まれていきます。

こうなったら登場人物の一人になった気分で想像しましょう╭( ・ㅂ・)و

女主人が持っているのはリュートという楽器で、甘い音色から恋を暗示する楽器と言われています。

肝心の楽譜は部屋の外です。以前は一緒に楽器を奏でていた人が今はいないという暗示なのでしょうか?

散らかった部屋は女主人の「心ここにあらず」という心境を物語っているのかもしれません。

待ち望んでいた手紙が届いた・・・「あの人からなの?」「そうですよ」という会話が聞こえてきそう・・

大切な手紙を届けるメイドは、女主人にとって関係の危うい恋人と自分をを繋ぐ大切な人物となり、主人を見下ろす姿から立場が逆転しているように見えます。

 

手紙にはどんなことが書いてあるんでしょうねぇ・・

ヒントはメイドの頭上の画中画です。

上は旅人の絵。女主人の秘密の恋人は遠くにいるのかもしれない。船の絵は揺れ動く危うい恋心を表しているのかなぁ・・・

もしくは、もう忘れかけていた(楽譜が別の部屋あることから)昔の恋人から不意に手紙が届いて動揺する女主人の絵かもしれない・・・

いやいや・・ストーカーからの手紙にビビる女主人とその様子を楽しむメイド・・・そうなると、メイドの笑顔はホラーだわ(((( ;゚д゚)))アワワワワ

とかとか・・・宗教画と違って自由な発想が許される風俗画です。見る人それぞれに物語を紡いてください!フェルメールの絵にはそんな物語をしっかり包み込むような包容力があります。

どんどん想像して楽しみましょう(≧∇≦)

 

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フェルメールブルーとも呼ばれるブルーの原料はラピスラズリだというのはよく知らられていますが、ブルーと同じくらい印象的な黄色は何を原料にしているかご存知でしょうか?
答えは牛の尿です( ꒪⌓꒪) フェルメールの黄色は、マンゴーの葉しか食べさせていない牛の尿を乾燥させたものが原料なのです。そんな香ってきそうな黄色をとくとご覧あれ(*´罒`*)ニヒヒ

 

他のフェルメール作品のことも書いてます。東京展開催時に書いた記事です。こちらも合わせてどうぞ♪

404 NOT FOUND | 大人の美術館
【知性とエロス】クスっと笑える初心者向け西洋絵画の読み方

 

フェルメール以外の絵

印象に残っているのは・・

ハブリエル・メツー作 「手紙を書く男」と「手紙を読む女」

この2枚は対の絵です。

手紙を「書く男」からの手紙を「読む女」が読んでいるんです。

可愛らしい恋人たちの絵に見えますが、描かれているのはそれだけではありません。

男の奥に置かれてる天球儀は男の博識を表していますが、その横の絵は羊を、額には鳩があしらわれています。羊は男の欲望を、その絵を入れる鳩の額縁はその欲望が移り気であることを暗示しています。

そして、手紙を読む女性は、嬉しそうに手紙を読んでいます。幸せそうですけどね、メイドが見ているのは嵐の船を書いた絵です。当時のオランダの人々は、「恋は荒れ狂う海のよう」ということわざをしっていので、この船の絵をみて瞬時にこの恋の行方が平坦でないことを察知したのです。

この絵から感じる物語性はフェルメールには勝るとも劣らないと感じました!

ハブリエル・メツー、覚えて置きたい画家さんです(((uдu*)ゥンゥン

いや〜フェルメール展。堪能しました♪

フェルメールの展示部屋は広い部屋に小さなファルメール作品が2つだけとか、ゆったり展示されていので、混雑も気にならずのんびり鑑賞できました。

今回は “目玉” が6点もありますので、大阪市立美術館には途中に休憩室とトイレもありますし、休憩を入れつつゆっくりご観覧ください。

この美術館をあとにして、見えてるくる大阪のこの風景が大好きです。

数分歩けば通天閣なので、帰りに少し寄り道していくといいですよ〜♪

う〜んこの雑多な感じがたまりません(ノ∀`)タハー 大阪観光ついでに「フェルメールて展」もいかがでしょうか〜(≧∇≦)

雑誌アート

大阪「フェルメール展」の概要

 

会場場所と時間

 

会場大阪市立美術館
〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82
会期2019年2月16日(土)~5月12日(日)
休館日月曜日(2月18日、25日、3月4日、11日、18日)
開館時間9:30~17:00(入場は16:30まで)
問い合わせ06-4301-7285
(大阪市総合コールセンター なにわコール 年中無休 8:00~21:00)

 

チケットの価格と入手方法

 

一般大学・高校生中学生以下
(障がい者手帳等をお持ちの方)
¥1,800¥1,500無料

 

土日祭日はチケット売り場が混雑します。

事前にチケットを用意しておきましょう。

オンラインで買うと半券がなくて寂しですが、大阪市の美術館は入館時に半券をくれますので、ぜひもらいましょう。

半券があると、大阪私立美術館の2回の常設展も観覧できます。

私が来展した時は、洛中洛外図屏風の展示があり、見応えがありまたよ♪

公式オンラインチケット
ローソンチケット
チケットぴあ
セブンチケット
イープラス
CNプレイガイド

 

当日、窓口での販売では、東京展の半券があると100円引きになります。

 

格安チケット購入方法

 

フェルメール展をお得に観覧するためのチケット購入方法

チケットショップを利用すると少しだけ安くチケットをGETできます。私が確認した限り、現在の相場は1600円ほどでしたが、展覧会の最終日が近づくと格安でGETできるかもしれません。金額は日によって変動します。

【美術館に近いチケットショップ】
チケットスーパーあべちか店
JR天王寺駅に直結した「あべちか」に店舗あり!500円以上のお買い物で駐車場100円引き!

 

フェルメール展だけではなく、他の美術展へも頻繁に足を運ぶ人なら、美術館の友の会に入会するのもおすすめです。

大阪私立美術館の場合はいつても入会を受け付けていて、会員証発行から1年間有効です。価格は4,000円。(※フェルメール展なのどの特別展は1回の観覧のみ無料です)

詳しくは友の会の案内を参照ください。

大阪私立美術館友の会入会募集のお知らせ

 

大阪市立美術館へのアクセス

【最寄り駅】

Osaka Metro
御堂筋線 動物園前駅 1番出口 約8分
谷町線 天王寺駅 15,16番出口 約6分
JR
天王寺駅 中央改札を出て約6分
近鉄
南大阪線 大阪阿部野橋駅 西改札口をでて約11分

【天王寺公園地下駐車場駐車場】

平日

(当日最大料金¥1,600)

8:00~22:0030分/¥200
22:00~8:0060分/¥100
土日祝

(当日最大料金¥2,400)

8:00~22:0030分/¥300
22:00~8:0060分/¥100

穴場の駐車場情報

15分ほど歩きますが、(それよりも治安がちょっと悪いですがw)新今宮駅付近まで行くと、1日¥1,000以内の駐車場はザラにあります。関西観光にも使えます。

新今宮付近駐車場

 

 

本日は以上です。長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

当館は土曜(もしくは日曜)の深夜開館します。また来週ご来館をお待ちしております。

 

動画で絵画を楽しもう♪

動画で絵画を分かりやすく解説しています。

別館Youtubeへもお立ち寄りくださいm(_ _)m

コメント

  1. お(^^♪早速行かれたんですね(^^♪
    フェルメール氏は画のタッチは正統派なような気がしますが、テーマは人間の黒い部分って言うか、弱い部分を表したものがありますね(*´ω`*)

    取り持ち女、時代劇の悪代官もたじろぐほどの悪い顔してますもんね( *´艸`)

    ・・・僕は、ふらふらっと動物園に入ってしまわないように気を付けないと・・・(*´ω`*)

    • ビー玉 より:

      えたさん、コメントありがとうです♪
      ちょっといろいろと立て込んでいたんですが、初日にいかないと思って強行突破しました(ง •̀_•́)ง‼ 時間があったら動物園も行きたかったんですが、美術館んだけで精一杯で残念です(;´д`)トホホ…
      やっぱり綺麗なだけな絵だと人は飽きちゃうんでしょうね、時代の荒波をこえてくる絵画は何かしらの深さを持ってますね(((uдu*)ゥンゥン
      取り持ち女の顔が本当に悪代官でしょう?目をつけられたらひとたまりもありません(ノД`)シクシク 動物園ならフラフラ入っていっても大丈夫です(๑•̀ㅂ•́)و✧

  2. より:

    どれも魅力的ですね(*´-`)贋作の取り扱いは心ない行為だけどこれだけ素敵なものを目の前にしちゃうと…メーヘレンとかみたくオマージュしたものを作りたくなる気持ちわかる(^◇^;) 絵画の価値なのか描いた人の価値なのか…どうでもよく思っちゃうときがある(・_・; オリジナルは大事、でも描いた人じゃなくて描かれた絵画に価値があるって思いはなくならないなー(´ー`)

    • ビー玉 より:

      櫂さん、コメントありがとうです♪
      フェルメールの絵は贋作もだけど、ちょっちゅう盗まれてますよね。今回来日中では「恋文」と「手紙を書く女と召使い」も複数回。お手頃サイズっていうのもありますが、人を魅了する力をもってるんでしょうね!ヘーメンの贋作は実際にみたことはないですが、画像で見る分にはフェルメールの初期の作品よりもファルメールっぽかったですね(*´罒`*)  絵は価格だけでなく、たとえ偽物だとしても人の心を動かすことができれば価値があるというものですね( *• ̀ω•́ )b グッ

  3. marimo より:

    さすが~~~!
    レビューが早いっ☆

    先日、小学校でチラシが配られて「小学生無料ご招待」って書いていたのでラッキーと思ったら、チラシ特典じゃなかった件(笑)

    フェルメールってどうしても色彩の美しさに目がいってしまっていましたが、表情がとっても伝わりやすいんだって思いました♪
    私は石原さとみさんよりビー玉さんの解説で鑑賞したい^^

    • ビー玉 より:

      marimoちゃん、コメントありがとうです♪
      昨日は本当にバタバタで、でも初日にレビューをあげたくて、徹夜しちゃったよぉ(ノД`)シクシク もうお肌ボロボロ・・・
      えーーーー!そのチラシ悪〜〜〜〜っ(^▽^;) 小学生は無料だよ〜ん♪ 
      そうそう・・・色が印象てきだから、色のことばっかり言われるけど、その表情やドラマ性は本当にすごい!!名演出家だと思います(((uдu*)ゥンゥン
      私のガイド? いつでも案内けど・・・たぶん鬱陶しいと思うwww

  4. pope より:

    やっぱりフェルメールと言えば取り持ち女!これですね。5月12日まで開催ならゴールデンウイークに行けるかも!音声ガイダンスは英語もあるのかな?あれば嫁も楽しめるかと・・・あ!っ!フィリピン人って絵画楽しむ話聞いた事がないぞ!嫁に聞いてみようっと!通天閣近くなら観光がてらに行けるし、もし嫁が渋っても商店街の中で食べ物与えておけば文句は言わないはずwwよし!大阪へ行こう!ついでに嫁のパスポートの切り替えもすれば一石二鳥!心の中の目的はフェルメール展で、表向きは大阪観光とパスポート切り替え!フェルメール以外にも楽しみがありそうなので・・・あー近くで取り持ち女のあの邪悪に満ちた顔を見てみたい!

    • ビー玉 より:

      pope兄さん、コメントありがとうです♪
      お〜〜〜〜大阪に観光!!いいではないですんか( *• ̀ω•́ )b グッ 食い倒れの名を恥じない食の宝庫ですからね、奥様にも喜んでいただけるかと思います(≧∇≦)
      新世界(通展開)は本当に近いですよ!!歩いて数分です。串かつにお好み焼き、たこ焼き、フグの意外と安いお店もあります。最近ではチーズドックという悪魔的なチーズのおやつも海外旅行者に人気らしいです、
      ちなみにナンバも近いです。観光も食べ歩きもし放題です、是非是非大阪へ〜♪
      あ!絵画だったw 取り持ち女、よかったですよ♪美術館に問い合わせたんですが、英語の音声ガイドはないそうです。popeさんが訳してあげてくさ〜〜〜い٩(●˙▿˙●)۶ 

  5. 動物園には何回か行ってますが、美術館には行った事がありませんでした。同じ公共の敷地に隣接していたんですね。

    しかし、動物園や美術館に行く迄の道が飲み屋街で、大阪の濃いスポットなのが異質です。
    ジャンジャン横丁ではなく道路挟み向かいは、「動物園駅前商店街」で、西成というややヤバめという評判もあるスポットです。健全な美術館とディープなスポットが混在ですね。

    フェルメール展、初日とは、さぞや混雑していたのではないかと思われます。

    黄色が牛の尿とは、衛生面で、ギョギョッとなりますね。
    青は、高級なラピスラズリで・・・
    牛の尿なら、黄色の絵の具はお安いのでしょうね・・・(^_^;)

    • ビー玉 より:

      ウラジーミルさん、コメントありがとうです♪
      よくご存知でwww そうそう大阪の最も濃いスポットに徒歩圏内です(゚∇゚ ; )  今は西成も姿を変えて、労働者よりも外国からの観光客が目立ちます。新今宮のほうは相変わらずのティープスポットですが、昔ほどは怖くないかもしれない・・・あくまで昼間は(^▽^;)
      ちょっとかわいそうな話なので割愛しましたが、牛は飢餓状態にならないとマンゴーの葉は食べません。なので黄色い絵の具のために牛がたくさん餓死したんです。なのでウルトラマインブルーほどではなかったと思いますが、高価な絵の具だったと思われます・・・価格までは調べきれませんでした(;´д`)トホホ… わかれば追記します( ✧Д✧) カッ!!
      初日でしたが比較的空いてましたよ〜٩(●˙▿˙●)۶

  6. 3neko より:

    こんにちは、フェルメール展を取り上げていただき嬉しいです。

    実は「取り持ち女」は東京で観れたのです!
    1/9に「赤い帽子の女」と入れ替わり当日行きました。

    事前調査を怠り、女芸人の牧野ステテコさんによく似た絵を想像して行きましたらば、フェルメールにしては大きめの絵「取り持ち女」がドドーンと鎮座しておりました。ラッキーでした♪
    この絵は娼婦に焦点を当てているのかと思いきや、その裏側に怪しくほくそ笑む取り持ち女の不気味で計算高そうな含み笑いと輝く金貨が印象的でし
    た。

    ビー玉さんの鋭い視点での感想や、フェルメールイエローが牛の尿などのエピソードを教えていただける博識さに脱帽ですっ!

    あのぅ、図々しいお願いで恐縮ですが、4月にやってくる「クリムト展」なども取り上げていただけたら嬉しいです。
    ( ↑ さり気なくないリクエスト~♪)
    楽しませていただきました、ありがとうございます。

    • ビー玉 より:

      3nekoさん、コメントありがとうございます♪
      うわ〜貴重な情報をありがとうございます。「取り持ち女」が東京でも見られてたとは情報不足でした!! 大阪限定の文字は消しますね♪本当にありがとうございます♪
      クリムト展は残念ながら東京まではいけないんですが(名古屋会場には行くかもしれません)、絶対に特集は組むつもりです٩(●˙▿˙●)۶ 満足してもられるものを書けるように頑張りますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ リクエスト大歓迎です♪ う

  7. おお!やっぱり大きい都市は良いのぅ。。。( ^ω^ )ニコニコ
    あと、射的は行きましたぞよ。(笑)

    • ビー玉 より:

      ましゅーさん、コメントありがとうです♪
      大阪も都会なんですけどねえ・・絵画はよく素通りされます(;´д`)トホホ… 
      射的やりましたか!!スマートボールなんてのもあるんですよ(ΦωΦ)フフフ… また大阪にもきてくださいっ!出張、旅費は会社もちで( ✧Д✧) カッ!!

  8. koichi より:

    絵も凄いけど、ビーさんのレビュー記事も、
    恐るべし(-_-;)

    もう完全ライターだね!!

  9. NickNick より:

    おー、さすが濃いレビューで読みごたえありました! そうかあの黄色い服は牛さんの、、、 くさそう、、、

    東京では見られなかった2点もぜひ見たいなと思いました。

  10. もりりんパパ より:

    あ…動物園前(笑)

    僕が駅から出て間違えた方向に進んで後で焦ったあそこだ(^∀^;)
    懐かしいなぁ…

    てか、今宮も治安が!?
    あそこのとある旅館が気に入りすぎてまた行くつもりですが、あそこも治安悪いのかぁ(^_^;)

    大阪のリアルな写真を見るとまた行きたくなります!!

    てか、ビー玉さんのレビューが魅力的すぎて、凄く美術館に行きたくなりました!!
    コインの件を読むに、実物を見て気付ける事ってありますよね。
    スマホ越しではきっと分からない細かい魅力。

    いいなぁ~(*^.^*)

    • ビー玉 より:

      もりりんさん、コメントありがとうです♪
      そういえば迷ってましたね〜w ドンキのあたりでしたっけ?(^▽^;)
      今宮は大丈夫ですよ!!新今宮はちょっと注意が必要な場所の一部ありますが、その宿が一泊2000円以上なら、安心できる地域です╭( ・ㅂ・)و グッ !
      1000円以下になると子連れではちょっと怖いかも(゚∇゚ ; ) だけど今は、外国からのパックパッカーばっかりになってると聞いたので、ずいぶん変わったかもしれません(((uдu*)ゥンゥン
      美術館いいですよ〜♪ ナンバも新世界も徒歩でいけますので、大阪観光の際は大阪市立美術館にもぜひ立ち寄ってみてくださ〜い♪ 魅力的なレビューと言ってもらえると徹夜して書いた甲斐があったというもの!報われます。ありがとございますm(_ _)m

  11. ultramom より:

    放蕩息子のくだりは考えさせられました。

    自分が損するわけじゃないのに、鬱積する兄の不快感。
    現代にもよくある話だなーって。
    兄弟って複雑だもんね(ノД`)・゜・。

    • ビー玉 より:

      momさん、コメントありがとうです♪
      放蕩息子は私も納得できなくて、色々考えたら、あのような結論に行き着きました。本当は右の頬を打たれたら左の頬もぶてってくらいの寛容さを持てという話かもだけど(゚∇゚ ; ) 
      兄弟は離れることができない分、複雑になっちゃうよねぇ(;´д`)トホホ…

  12. めるも より:

    こんにちは。
    それでもR20の企画を楽しみにしておりますの。めるも

    • ビー玉 より:

      めるもさん、コメントありがとうです♪
      その期待にお答えできるように頑張ります(ง •̀_•́)ง‼

  13. ヨウコの川歩き より:

    フェルメール、遂に観ましたか日本人はフェルメールが大好きですよね。あの空間に吸い込まれるますし、ビー玉さんがやっていらしたように様々な妄想物語に浸れますものね。以前、「真珠の耳飾りの少女」の映画をみました。ラストシーンはあの絵画そのものが出てきます。素晴らしかったです。
     数年前に大坂に行った時、通天閣が見える同じアングルの写真を撮りました!ビー玉さんと同じ所に立ったんだ!と思って、感無量でした(笑)

    • ビー玉 より:

      ヨウコさん、コメントありがとうです♪
      フェルメールはなんだかんだで見ると感動するんですよね(((uдu*)ゥンゥン  絵の小ささもミニチュアみたいで可愛いし♪ 妄想誘発の仕掛けもたくさんあるし♪ 楽しんで参りました( ✧Д✧) カッ!!
      真珠の首飾りの少女は見ました!フェルメール展にいくと見たくなります!次の週末は映画見ながらブログを書こう、そうしよう!
      大阪に来られてたんですね!ディープで日本じゃないみたいだったでしょ?通天閣のある地域位は大阪らしいところが残ってる最後の場所です(゜д゜)(._.) ゥンゥン また遊びにきてくださいね〜!案内しますよ(*´﹀`*)

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