こんばんは、大人の美術館ナビゲーターのビー玉(@beedama_lab)です。
2022年最後の大人の美術館です。
20202年はコロナによる制限は解除されたものの感染爆発が続くなど、個人的にははまだまだ渦中だなという印象を持っていて、大きくは動けない年でありました。
2023年は、東京だけではなく関西にも巡回してくれるような中規模の展覧会が増えてきてる気がします。そろそろ遠征もしたい。
では、2023年に開催される予定の美術展のまとめ。
よろしければ最後までお付き合いください。
2022 年を振り返り
私ごとではありますが、当ブログ「大人の美術館」の1ヶ月の来館者数(PV)が念願だった10万人を超えて13万人に達しました。
美術展情報よりも美術史中心だし1万PVもいけば万々歳だなと思っていんですが、思った以上にマニアックな美術ファンの方が多かったようで、感謝の気持ちでいっぱいです。
今年、個人的に印象に残った展覧会は京都で開催された「ポンペイ展」
大阪人としては今年新しくオープンした中之島美術館といいたいところですが、20世紀美術よりもクラシック美術が圧倒的に好きなんです。
ビー玉さんは、美術よりも歴史好きですもんね
火山の噴火により一晩で滅んだ古代の街の息吹を感じる展覧会で大興奮
全ての展示物が撮影可。まるで古代のポンペイの邸宅に招かれたような展示方法も新鮮でした。
楽しく学べる良い展覧会でありました。
2023年はどんな美術品との出会いがあるでしょうか
2023年、 “私”が気になる美術展
ではでは、2023年に私が観たい美術展です。数ある展覧会の中から独断と偏見で選んでいます。
アリス ーへんてこりん、へんてこりんな世界
画像出典:あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館(大阪) 2022年12月10日〜2023年3月5日
英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)発の国際巡回展。
日本では東京(会期終了)と大阪に巡回します。
画像出典:公式サイト
ジョン・テニエルの挿絵以外にもアリスに影響を受けたサルバドール・ダリや草間彌生の作品、ファッションブランドのヴィヴィアン・ウエストウッドのドレスの展示もありバラエティに富んだ感じ。
アリスの世界観が大好きな人は必見ですね。
▼アリス展へ行きました♪レビュー記事▼
【あべのハルカス美術館】へんてこりんな世界が大阪にやってきた!アリス展レビュー
公式サイト アリス ーへんてこりん、へんてこりんな世界
ミュシャ展 ~マルチ・アーティストの先駆者~
美術館「えき」KYOTO(京都) 2023年2月17日〜3月26日
ミュシャの作品約160点が集結。少々見慣れた感のあるミュシャ展ですが、今展はミュシャの無名時代の挿絵やポストカードなどの商業作家時代の作品が多く来日します。
ミュシャは見飽きちゃったなという人も絶対に楽しめるんじゃないかと思います。
もちろん定番中の定番「ジスモンダ」や連作「四季」も展示されます。ミュシャ初心者さんも熟練さんも満足できる美術展になるのではないでしょうか。
会場になっている美術館「えき」KYOTO では会期は無休。多くの美術館が休館になる月曜日も来館できます。
2022年秋より諸事情によりリアル職が「月曜」休みになることが多いので、ものすごくありがたいっっ!!
公式サイト 美術館「えき」KYOTO
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
画像出典:公式サイト
国立西洋美術館(東京)開催中〜2023年1月22日
国立国際美術館(大阪)2023年2月4日〜5月21日
ピカソの有数のコレクションで知られるベルクグリューン美術館。その改修に伴って貴重な作品が国内外に貸し出されます。
画像出典:公式サイト
日本初来日の作品35点、そのうち半数はピカソです。日本でこれほどのピカソコレクションを見れる機会はもうないかもしれません。絶対に行きたい展覧会のひとつです
ピカソ以外にもマティスやクレーの作品も見どころ!
画像出典:公式サイト
個人的には大好きなマティスの作品が観たい。
公式サイト ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
マティス展 The Path to Color
東京都美術館 2023年4月27日〜8月20日
日本では約20年ぶりとなるマティスの回顧展。世界最大規模のマティス・コレクションを誇るポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て約150点が来日です。
大好きなマティスですが関西に巡回ならず_(┐「ε:)_
東京、行きたいなぁ。有給使っちゃう?
公式サイト:マティス展 The Path to Color
レオポルド美術館エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
画像出典:公式サイト
東京都美術館 2023年1月26日〜4月9日
これは関西にも来てほしかったぁ(ノД`)シクシク
世界有数のエゴン・シーレコレクションを所蔵するレオポルド美術館から、なんと50点もの作品が来日します。
28年というシーレの短い人生に寄り添うような展覧会になるはずです。
同時代に活躍したクリムトやココシュカの作品も展示されます。
エゴン・シーレ「悲しみの女」(画像出典:公式サイト)
長年シーレを支えた女性ワリー(ヴァリー)の悲しみの表情を間近で観たいっ!!
ルーヴル美術館展 愛を描く
国立新美術館(東京)2023年3月1日〜6月12日
京都市京セラ美術館(京都)2023年6月27日〜9月24日
これは何があっても見に行かなきゃダメなやつです。今展のテーマとなってる「愛」は当ブログにとっても重要なキーワードですから(ブログは情愛だけど)
膨大なルーブル美術館のコレクションから至極の70作品が来日。
通常だと1展につき目玉となる作品が2〜3点ある感じですが、こちらは全てが目玉といっても過言ではないほどの名コレクションが勢揃いです。
この目で愛を確かめに行きたいと思います。今からレビューを書くのが楽しみで仕方ないです。
サミュエル・ファン・ホーホストラーテン『部屋履き』
フランソワ・ジェラール『アモルとプシュケ』
アリ・シェフェール『フランチェスカとパオロ』
個人的ににこの3点は見逃せない。
公式サイト:ルーヴル美術館展 愛を描く
佐伯祐三 ― 自画像としての風景
画像出典:公式サイト
東京ステーションギャラリー 2023年1月21日〜4月2日
大阪中之島美術館2023年4月15日〜6月25日
大阪と縁の深い佐伯祐三のまとまったコレクションを2022年に開館した大阪文化の悲願「大阪中之島の美術館」で見られるのは感慨深い
個人的には佐伯祐三=おしゃれだと思ってますからね、できたばかりの中之島美術館でおしゃれな空気を存分に吸ってこようと思っています。
公式サイト 佐伯祐三 ― 自画像としての風景
モネ 連作の情景
画像出典:公式サイト
上野の森美術館 2023年10月20日〜2024年1月28日
中之島美術館 2024年2月10日〜5月6日
モネは睡蓮の絵を200枚以上も描いたことで有名ですが、睡蓮以外にも教会や積みわらなど同じモチーフの絵を何枚も描きました。
同じモチーフを季節や時間を変えてを描くことで光や情景の移り変わりを表現しようとしました。連作こそがモネの真骨頂。
モネの本質を存分に楽しめる美術展になりそうですね。
公式サイト:モネ 連作の情景
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
画像出典:テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ公式サイト
国立新美術館(東京)2023年7月12日〜10月2日
中之島美術館(大阪)2023年10月26日(木)〜2024年1月14日(日)
英国テート美術館より、18世紀末から現代にかけて「光」をテーマにした作品が120点来日。
ターナーはもちろん、ターナーに影響をうけた印象派の作品が展示されます。
他にもホイッスラーやブレイク、ハマスホイなど大好きな画家の作品も展示されそうなので楽しみです。
ニューオープン 軽井沢安東美術館
画像出典:軽井沢安東美術館公式サイト
2022年秋に開館した起業家「安東 泰志」氏の個人美術館です。
安東夫妻は藤田嗣治(レオナール・フジタ)のコレクターとして知られており、軽井沢安東美術館は世界初の藤田嗣治を展示するために設立された美術館なのです。
投資目的で絵画を収集し、厳重なセキュリティーのフリーポートに保管され誰の目にも触れることなく眠っている美術品が多いなか、個人コレクションを一般に解放していただけるのは、涙がでるほどありがたい。
猫と少女の絵が集中的に収められている「赤の部屋」はなんと撮影もできるんだとか!
藤田ファンとしては近いうちに絶対に行きたい美術館のひとつです。
現在は開館記念展が開催中
公式サイト:軽井沢安東美術館
没入型展覧会『ゴッホ・アライブ』
画像出典:公式サイト Van Gogh Alive
全世界850万人が感動したという世紀のアートイベント「ゴッホ・アライブ」が関西にもやってきます。
関西誘致決定の一報があった時、小躍りして喜びました。
すでにチケットも購入済みでございます。
迫力あるクラシック音楽が流れる中、スクリーンだけでなく壁や柱などにゴッホの作品が3000点以上が最新の画像で映し出されるんだとか、まさに没入型の展覧会。
しかも場内は撮影可能ってことで、記憶だけでなく画像にも残せます。
これは3月まで待ちきれない!!
公式サイト:ゴッホ・アライブ
年末のご挨拶
2022年、当「大人の美術館」にご来館いただき、ありがとうございます。
美術史中心のマニアックな当ブログに想定以上に多くの方に足を運んでいただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。
2023年もご来館いただいた方に楽しんでいただける「大人の美術館」にしたいと思っております。
もう少し頻繁に美術展に出向いてレビューも積極的に書いていきたいなと思っております。お付き合いいただければ幸いです。
ではでは、良いお年をお迎えください。
コメント
マティスとシーレが特に気になります! 最近絵画をを観に行けてないから、来年こそはぜひ、と思ってる。
今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。