こんばんは!ビー玉です。
キリストはなぜ馬小屋で生まれたの?マリア様は死ぬまで処女だったの?などなど・・
クリスチャンの方も知らない・・・かもしれない!あなたの知らないキリスト教の世界第二弾!
キリスト教の豆知識を、絵画を通して解説します!
第一弾はこちら↓
キリスト教の教義にそぐわない内容を含みます。穏やかな表現を心がけていますが、気になる方はスルーしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
日本人が知らないキリスト教
キリスト教(新訳)を描いた絵画で、人気のテーマというのがいくつかありまして・・・
・処女マリアの受胎告知
・イエス・キリストの誕生
・イエス・キリストの洗礼
・最後の晩餐
・十字架にかけられるイエス・キリスト(磔刑)
などなど・・・キリスト教においての名場面となっております。
なんとなくは知ってるけど、よくは知らないという方が多いと思うので、絵画を交えて少し掘り下げていきましょう♪
イエス降誕
イエス・キリストの誕生の場面を「キリスト降誕」と言います。
馬小屋で生まれたという話は有名ですが、なぜ馬小屋だったのでしょうか?
実は、ローマ皇帝の命により戸籍登録制度がもうけられることになり、身重のマリアは夫のヨセフとともに戸籍登録のために故郷に帰る途中だったんです。
だけど、たくさんの人が同じように故郷に帰る「帰省ラッシュ」状態だったので、宿が取れず、しかたなく馬小屋に泊まっと言われています(ちなみに馬小屋というのは日本だけで、通常は家畜小屋、もしくは洞窟です)。
そんな劣悪な環境で運悪く産気づいてしまったと(((uдu*)ゥンゥン
聖書には「生まれた場所」についての詳しい記載はないので、誕生の瞬間から受難が始まっているんだという脚色なのかもしれません。
通説ではイエスが生まれたのは12月25日のクリスマスということになっていますが・・・
ジョット作「キリスト降誕」
12月25日はイエス・キリストの誕生日ではない
実はイエスが生まれたのは12月25日ではありません。
クリスマスはイエスの誕生日ではなく、「誕生を祝う日」なんです。
実際の誕生日は紀元前4年ごろの夏〜秋というのが有力のようですが、今のところ不明です。
では、なぜ12月25日という日が「誕生を祝う日」とされたのでしょうか?
4世紀半ば、ローマでキリスト教を広めようと決めた当時の皇帝が名案を思い付きました!
「土着的な太陽神のお祭りと、イエスの誕生祭を一緒にしたら受け入れやすいんじゃね?」と、その名案は功を奏し、ご存知通り全国にキリスト教が広がる足掛けとなりました。
そんな感じで冬至の12月25日がイエス・キリストの誕生を祝う日とされたのです。
アルブレヒト・アルトドルファー作 「マギ(博士)の崇拝」
キリスト降誕で必ずと言っていいほど、描かれるのが、イエス一家の他に「東方三博士」という誕生を祝福にきた三人の賢者たちです。この三人はヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸を代表する王だと言われています。
キリスト洗礼
キリストの洗礼は歳の近い又従兄弟「ヨハネ」が執り行いました!
ちなみにこのヨハネさんはファム・ファタール「サロメ」の策略で斬首されちゃった人です。
この首だけの人です(゚∇゚ ; )
ラファエロ作 「美しき女庭師」
幼児イエスと一緒に描かれることが多いですが、十字架の杖をもってるのがヨハネさんなので、区別はつきやすいです。
イエス・キリストがキリスト教を作ったのではない!
アンドレア・デル・ヴェロッキオ作 「キリストの洗礼」
イエス・キリストがキリスト教を広めたと思っている人も多いかもしれませんが、それは違います。
あくまでもイエスはユダヤ教信者で、正しいユダヤ教を広めようと活動していたのです!!
イエスの死後、弟子たちがイエスの教えを「キリスト教」として広げました。
イエスにしたら、自分を始祖としたキリスト教が世界に広がっててドビックリって感じなんじゃないかな?
ちなみにイスラム教はキリスト教と同じくユダヤ教から分離した宗教です。
キリスト教とイスラム教のいざこざは、骨肉の兄弟喧嘩ということになりますねぇ・・・
磔刑までのキリスト
イエス・キリストの活動期間は?
キリストがお弟子さんたちと布教活動していた時間は実は非常に短いです。
30歳に思い立ち、33歳で十字架にかけられました。
実質3年とか3年半とか言われています。
3年の活動で、その後2000年も続く、信者数20億ともいわれる最大の宗教となったのです。スゴイですね(((uдu*)ゥンゥン
世界の宗教の信者数はこんな感じ!
1位 キリスト教 (約20億人)
2位 イスラム教 (約12億人)
3位 ヒンドゥー教 (約8億人)
4位 仏教 (約3億人)
5位 シーク教 (約3000万人)
ちなみに神道は11位(約300万人)!!
1位と2位が険悪ってのが人数が多いだけにちょっと恐ろしいですね(llФwФ`)ガクガクブルブル
イエス・キリストには兄弟がいた!!
聖母マリアを永遠の処女と思われている人も多いと思いますが、実はイエスには弟妹がいます。
名前がわかっているのはヤコブ、ヨセ、シモン、ユダ。そして妹も2人ほどいたという記述が聖書に残されています。
マリアさんは意外にも子沢山だったのです♪
ただ、聖母マリアの処女性にこだわるカトリックでは、「従妹を兄弟という風習があった」「父ヨセフの連れ子である」と、イエスに血の繋がった兄弟がいることは認めていません。
だけど、結婚前の嫁がすでに誰の子とも知らない子を妊娠している上に、結婚後も手を出せないって・・ヨセフさんが気の毒すぎると思うんですよね(; ・`д・´)
キリストを産んだあとは普通の夫婦になるのは自然なことだと私は思います!
思いますけど・・・・
聖女系ファム・ファタール
ギュスターブ・モロー作「神秘の花」
この絵は、先日のギュスターブ・モロー展で感動した1作だったんですが(展示は習作)、殉教者の流した血によって咲いた大輪の百合の上に君臨する「聖母マリア」です。
清らかなる女性の象徴「聖母マリア」を守る為に死んでいった殉教者たちの血・・彼らが命をかけて守った聖母は「処女」でなければいけなかったんです。
自らの命を投げ出してまでも守りたくなる「聖女系ファム・ファタール」。
分かりやすい悪女よりも、このファム・ファタールが最もタチが悪く、恐ろしいような気がします(llФwФ`)ガクガクブルブル
聖母マリアに罪はありませんよ!!言葉に気をつけてくださいっっ
本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
またお御来館をお待ちしております。
宗教画を読むために、持っていると嬉しい書籍紹介
鑑賞者のための キリスト教美術事典
何かおすすめの書籍はある?と聞かれたら、必ず紹介する1冊です。
宗教画を読むためにあると便利は一冊です。
表紙だけみると、お堅めの本に見えますが・・・・
イラスト満載。オールカラーでイラスト満載でわかりやすいっっ!!
絵のタイトルや説明書きで、わからない単語が出てきた時に、辞書のように “あいうえお” 順に単語から検索できるようになっています。たくさんいる聖人の特徴やアトリビュートも網羅されていて、絵画を読む上で、とても実用的に使える事典です。
聖書に書かれた専門用語を覚えるのが苦手な人
カタカナ名がとにかく苦手という人
これから絵画を勉強したいという人はとりあえず1冊買って損はなしです♪
コメント
ギュスターブ・モロー作「神秘の花」
その世界に引き込まれてしまう作品ですねΣ(・ω・ノ)ノ
miyukittyちゃん、コメントありがとうです♪
なんだか恐ろしいけど、引き込まれて目が話せなくなる絵でございます(((uдu*)ゥンゥン
確かに奥さんに何もできないヨセフさんは気の毒だわー。
っていうよう面からキリスト教を見ると、すごく面白いね。
イスラム教と根っこは同じなんだし、仲良くしてもらいたいものです。
Nickちゃん、コメントありがとうです♪
そうでしょ?かわいそうでしょ?夫婦ってなに?っておもうでしょう(^▽^;)
たぶん、仲良くやっていたとおもうんだけどねぇwww
ほんと、違い宗教どうし仲良くしてもらいたいっっっ!!
キリスト教もユダヤ教、イスラム教もユダヤ教、今のユダヤ教の信者は??ユダヤ教は今でもある??
ダメです歴史に疎すぎました><
それにしても神秘の花のマリア様が怖い~~~
marimoちゃん、コメントありがとうです♪
おっ才女marimo嬢の弱点発見( ✧Д✧) カッ!!
ユダヤ教は今もあって、キリスト教とよく喧嘩してるよぉ(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
非常に次が気になります。(`・ω・´)シャキーン
ましゅーさん、コメントありがとうです♪
次は・・・・あるかもしれないし、ないかもしれないし(^▽^;)←ネタ切れらしいw
キリストさんの本当の誕生日は不明ですね・・・。
だから、冬至の日のお祭りの日にしたというわけですね。
東方三博士の持っている物がいまいちわかりません。
新生児のいるご家庭に役に立たないプレゼントという印象です。
キリストの洗礼で、キリストを洗礼した人がサロメに首だけにされた人イコールでしったけ・・・。
衝撃的な話です。
どっちがキリストか分からないラファエロの作品。
十字架持っている子がヨハネなんですね。逆に感じますが・・・。
キリスト教は、キリストさんが亡くなった後に出来た宗教ですか・・・。
ユダヤ教の腐敗を危惧して立ち上がった人なんですね。
キリストは未だ若いうちに亡くなりましたね。
1位の信者数なんですね。
ヒンドゥー教が三位とは・・・。何が守護神かもよく分からない感じなのに・・・。
ユダヤ教は、ランクに入ってないですね!!!
マリアは子だくさんだったんですね。
でも、キリスト教では、修道院で仲間の事をシスターブラザ―とか言う習慣があるので、
それは、キリストに兄妹がいる事でマリアの処女性が危うくなるから、
そういう習慣にしたのかとも思えますね。
処女厨な奴が多いのですね・・・。
処女でないと応援できない現在のアイドルオタクみたいです。
ウラジーミルさん、コメントありがとうです♪
博士たちが持ってきた「黄金、乳香、没薬」はそれぞれ、王権の象徴、神性の象徴、受難の象徴と言われていいますが、オムツとかミルクの方が絶対に喜ばれますよね(((uдu*)ゥンゥン ユダヤ教は迫害を受けている歴史があるので、数は減ってしまったのかもしれません(ノД`)シクシク
マリア様の処女性に関してはカトリックでは大変厳しく、高校生だった私が「処女で妊娠はおかしい」と言っただけでシスターから何年も迫害を受けたというトラウマがあります。個人的にはマリア様はキリストさんを産んだあとは夫さんと仲良くしていてもおかしくないとおもうんですけどねぇ(。-`ω´-)
ウラジーミル、アスポンさんの最後の一文に笑いました。
無宗教の普通ーの日本の家庭に育ちましたので、全くキリスト教のこと知りませんし、興味もなかったです。
いや、知らんことばかり。
馬小屋も神聖なイメージだったし(処女が健気に馬小屋で出産)、兄弟がいるなんて聞いてねーよ、って感じで‥。
勉強になります。
ashさん、コメントありがとうです♪
永遠の処女にされたマリアさまもちょっと気の毒だなと(^▽^;)
もう2000年ほど異性と交際禁止のアイドルさせられてるのと一緒ですもんね。人妻なのに、何設定?って思いますよね(; ・`д・´)?