これが観たい!2024年に開催される美術展まとめ

美術展ガイド

こんばんは、大人の美術館ナビゲーターのビー玉(@beedama_lab)です。

印象派の巨匠モネの代表作を多数展示する「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」や、キュビスムの誕生から変遷をたどる「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」など、海外の有名美術館や博物館のコレクション、滅多にお目にかかれない個人蔵の作品など注目作品が目白押し。とくに第1回印象派展から150年ってことで印象派の美術展はてんこ盛りで “睡蓮イヤー” になそうな2024年

その反面、クラシック美術ファン、宗教画LOVERにとっては少々寂しい年かもしれません。

本日は、2024年〜25年に開催される美術展を会期順にまとめました。2024年に個人的にお観たい美術展です。数ある展覧会の中から独断と偏見で選んでいます。

2024年のアートシーンをガイドブックとして活用してもらえると嬉しいです。

モネ 連作の情景

画像出典:『モネ 連作の情景』公式サイトより

第1回印象派展から150年を記念して、印象派の産みの親とも言われるクロード・モネの回顧展が東京から大阪へと巡回開催されます。

モネは同じモティーフを異なる時刻や季節に描いた「連作」で有名です。『モネ展』では、〈積みわら〉〈睡蓮〉などの「連作」を中心に、モネの代表作60点以上が展示されます。また、日本初公開の《昼食》などの「印象派以前」の作品も見ることができます。モネの芸術的精神と革新性を感じることができる展覧会です。

展示作品のすべてがモネ!国内外40館以上から集められた代表作を堪能できる展覧会です。

ルーヴル河岸 1867年

日本初登場の『ルーヴェル海岸』はモネには珍しく都会の風景を描いた作品。近代都市の景観を描いたものですが、今見ると華やかというよりもどこか牧歌的。19世紀のパリの日常風景を垣間見れる一枚。

ビー玉
ビー玉

展示作品数60点以上が全てモネ!印象派以前から晩年の作品まで純度100%のモネを堪能できる『モネ展 連作の情景』。まさにモネ、人生の連作展と言えます。モネファンの方は思う存分モネに世界に没入しちゃってください。

 

■会場 :上野の森美術館
■会期 :開催中〜1月28日
■開館時間 :9時~17時(金・土・祝日は~19時、日は〜18時)
■入館料(税込) :
平日(月~金)、一般 2,800円/大学・専門学校・高校生 1,600円/中学・小学生 1,000円
土・日・祝日、一般 3,000円/大学・専門学校・高校生 1,800円/中学・小学生 1,200円
■会場 :大阪中之島美術館
■会期 :2024年2月10日~5月6日
■開館時間 :10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
■休館日: 月曜日(2/12、4/1、15、22、29、5/6は開館)
■入館料(税込) :一般 2,500円(前売り2,300円)/高大生 1,500円(前売り1,300円)/小中生 500円(前売り300円)
・前売2月限定チケット(一般のみ) 2,000円
・前売ペアチケット(一般のみ) 4,400円

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 ー美の革命

画像出典:キュビズム展 美の革命 公式サイトより

『キュビスム展ー美の革命』はパリのポンピドゥー・センターの所蔵品を中心に、西洋絵画の歴史を変えた革命的なキュビズム作品140点が集結します。

キュビスムは20世紀美術の出発点となった画期的な芸術運動で、ピカソとブラックが中心となって発展しました。

展覧会では、彼らの作品をはじめ、キュビスムの多様な表現を見せる「サロン・キュビスト」たちの作品も展示されます。

日本初公開の作品も50点以上あり写真撮影もできます。キュビスムの冒険と革新を感じることができる展覧会になりそう。

ビー玉
ビー玉

ピカソやブラックはもちろん、激動の19〜20世紀美術界で独自の世界を構築しようと模索したセザンヌ、シャガール、モディリアーニの作品も多数展示されます。ほとんど写真撮影可というのも嬉しい試みです。

■会場 :国立西洋美術館
■会期 :開催中〜1月28日
■開館時間 :9時30分 ~ 17時30分(毎週金・土曜日は20時まで)
■入館料(税込) :平日(月~金)
一般 2,200円/大学 1,400円/高校 1,000円/中学生以下無料
■会場 :京都市京セラ美術館
■会期 :2024年3月20日~7月7日
■開館時間 :10時 ~ 18時
■休館日: 月曜日(ただし、4月29日と5月6日は開館)
■入館料(税込) :一般 2,100円(前売り1,900円)/高大生 1,400円(前売り1,300円)/小中生 900円(前売り700円)

永遠の都ローマ展

永遠の都ローマ展は、カピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、ローマの2000年の歴史と芸術を紹介する展覧会です。

古代ローマ帝国の栄光を象徴する巨大彫刻や、門外不出の傑作《カピトリーノのヴィーナス》、日本初公開のカラヴァッジョの『洗礼者聖ヨハネ』など、約70点の作品が公開されます。

明治政府が派遣した「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪ねて150年にあたる節目の年に、ローマの姉妹都市である東京と福岡の2都を巡回。2023年9月16日から12月10日まで東京都美術館で開催され好評の内に終了、2024年は福岡市美術館で開催されます。

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ』1602年

カラヴァッジョの描く艶かしすぎる洗礼者聖ヨハネはスポットライトのような劇的な光の効果をこの目で観てみたいっ

ビー玉
ビー玉

「永遠の都ローマ展」は2014年で一番観たい展覧会です。ただ大阪は素通りして東京の次は福岡です。カラヴァッジョの洗礼者聖ヨハネは福岡のみの展示らしいので福岡に行きたいなぁ。新幹線(近畿ツーリストのめっちゃ得博多)で往復17,400円かぁ...悩むなー💦
今年は私の大好物の宗教美術の来日が少なくクラシック美術ファンにとっては本当に貴重な展覧会なのです。

 

■会場 :福岡市美術館
■会期 :2024年1月5日~3月10日
■開館時間 :9時30分 ~ 17時30分
■休館日:月曜日
※1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館(翌日休館)
■入館料(税込) :一般 1,800円/高大生 1,200円/小中生 600円

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

画像出典:東京都美術館公式サイトより

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展は、2024年1月27日から4月7日まで東京都美術館、そして福島、再び東京、大阪へと巡回する大規模な巡回展です。

アメリカ・ボストン近郊のウスター美術館のコレクションを中心に、モネ、ルノワール、サージェント、ハッサムなどの作品約70点が展示され、印象派がヨーロッパやアメリカに与えた影響を紹介します。

今展では、西洋美術の歴史における印象派の位置づけとその後の展開を考える貴重な機会となるのではないでしょうか。

ジョン・シンガー・サージェント『キャサリン・チェイス・プラット』1890年

肖像画の名士と言われるジョン・シンガー・サージェスとの色味を抑えた少女の肖像画が美しく、これは実際に見たいな思っております。この作品は依頼主に拒否されて未完成なんだとか、未完成だからか大胆な筆使いが印象的。

ビー玉
ビー玉

日本ではあまり知られていないアメリカ印象派の作品が多数初来日します。2022年のレッサー・ユーリィのような衝撃の発見があるかもしれません。

■会場 :東京都美術館
■会期 :1月27日〜4月7日
■開館時間 :9時30分〜17時30分(金曜日は20時まで)
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :一般2,200円/大学・専門1,300円/65歳以上1,500円/高校生以下無料
■会場 :郡山市立美術館(福島県)
■会期 :2024年4月20日~6月23日
■開館時間 :9時30分~17時00分
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
■会場 :東京富士美術館
■会期 :2024年7月6日〜9月29日
■開館時間 :10時~17時
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
■会場 :あべのハルカス美術館
■会期 :2024年10月12日〜2025年1月5日
■開館時間 :火~金・10時~20時/月土日祝 ・10時〜18時
■休館日: なし
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
ビー玉
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あべのハルカス美術館は今年開館10周年記念。5周年のときに年間パスポートが発売されたので、2024年にも発売される可能性あり!発売されたら絶対に買いたい

「印象派 モネからアメリカへ」展公式サイト

特別展「古代メキシコ ーマヤ、アステカ、テオティワカン」

画像出典:特別展「古代メキシコ ーマヤ、アステカ、テオティワカン」公式サイトより

特別展「古代メキシコ ーマヤ、アステカ、テオティワカン」は、紀元前15世紀から16世紀のスペイン侵攻までの約3000年以上も長きにわたって独自の発展を遂げたメキシコ古代文明を知ることができる展覧会です。

数ある古代メキシコ文明の中でもマヤ、アステカ、テオティワカンの3つの文明に焦点を当て、約140点の古代遺物が時を超えて大阪に集結します。

本展では遺跡の展示だけに止まらず、パレンケのパカル王と王妃(赤の女王)の墓、アステカの大神殿、テオティワカンの三大ピラミッドなど、世界遺産に登録された古代都市遺跡の壮大さと美しさを映像や再現展示で体感できます!

2023年東京、福岡と巡回し、2024年2月6日についに最終開催地の大阪へやって来ます。

球技をする人ひとの土偶 マヤ文明、600~950年

マヤ文明といえば、生贄の風習があったりして不気味なイメージが強かったりして、そこが興味深かったりもするんですが、こういう可愛く親近感のある土偶もあったんだなとびっくりしました。ぜひ実際にみてみたい

ビー玉
ビー玉

これは東京で開催されている時から楽しみにしてて、大阪会場へ行くことも決まっております。なぜか子どもの頃から心惹かれてやまないマヤの古代文明の世界にどっぷりと浸かりたいと思います。近々レビューも書きますね。

 

■会場 :国立国際美術館
■会期 :2024年2月6日〜5月6日
■開館時間 :10時〜17時、金曜・土曜は20時まで
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :一般 2,100円(前売り1,900円)/大学生 1,300円(1,100円)/高校生900円(700円)※中学生以下は入場無料

マティス 自由なフォルム

「マティス 自由なフォルム」展は、20世紀最大の巨匠アンリ・マティスの作品を紹介する展覧会です。

マティスの晩年、独自に開発した技法「切り紙絵」に焦点を当て、ニース市マティス美術館の所蔵品を中心に、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなど約150点が展示されます。

特に、切り紙絵の大作《花と果実》は本展のために修復され、日本初公開となります。また、マティスが最晩年に建設に携わったヴァンスのロザリオ礼拝堂の壮大な芸術も映像や再現展示で紹介されます。

ビー玉
ビー玉

ヴァンスの礼拝堂を体感できる展示があるそです。生命の木をモチーフにした青、黄、緑のステンドグラスは観たいけど、今回は東京のみです。九州の『永遠の都ローマ展』のどっちに行くかって思ったら、やっぱり九州かな...
2月14日のヴァレンタイン開催なので、デートにも良さそう。

 

■会場 :国立新美術館
■会期 :2024年2月14日〜5月27日
■開館時間 :10時 ~ 18時(毎週金・土曜日は20時まで)
■休館日:毎週火曜日(ただし4月30日は開館)
■入館料(税込) :一般 2,200円(前売り2,000円)/大学生 1,400円(1,200円)/高校生1,000円(800円)※中学生以下は入場無料

北欧の神話 ーノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画

「北欧の神話 ーノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」は、北欧の絵画芸術の魅力を紹介する展覧会です。
ノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館という北欧3国の国立美術館の協力により、19世紀後半から20世紀初頭にかけての時代に活躍したノルウェー、スウェーデン、フィンランドの画家たちの作品約70点が揃います。
今展では絵画に絞った展示で、古く語り継がれた神話をテーマにした歴史画、北欧の自然や人々の暮らしを描いた風景がなど、各国の気候・風土、歴史や文化を反映する詩情豊かな絵画作品を鑑賞できます。
ビー玉
ビー玉

伝説と神話は大好物。北欧神話って聞いただけでワクワクするのだけど、開催は東京と長野県の松本市美術館のみです。近畿へは来ません。

ものすごーく残念。

■会場 :SOMPO美術館
■会期 :2024年3月23日〜6月9日
■開館時間 :10時〜18時(金曜日は20時まで)
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :一般 1,600円(前売り1,500円)/大学生 1,100円(1,000円)
※高校生以下は入場無料
■会場 :松本市美術館
■会期 :2024年7月13日〜9月23日
■開館時間 :9時から17時
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館。8月は無休)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

テルマエ展

画像出典:テルマエ展公式サイトより

テルマエ展は、古代ローマの人々の生活を、お風呂文化を中心に紹介する展覧会。

古代ローマでは、テルマエと呼ばれる公衆浴場が、人々の生活の中心的な場所でした。テルマエは、単に体を清める場所ではなく、社交の場や政治の場としても機能していました。

テルマエ展では、ナポリ国立考古学博物館所蔵の絵画・彫刻・考古資料など、100点以上の作品や映像、模型などを展示。これらの展示品を通して、古代ローマのテルマエの構造や機能、そして人々の生活様式を、多角的に紐解きます。

また、ヤマザキマリさんのマンガ『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが案内人として登場します。ルシウスの視点を通して、古代ローマと日本の入浴文化の共通点や違いを楽しく学ぶことができるのではないでしょうか。

古代ローマの歴史や文化に興味のある人はもちろん、お風呂好きの人にも興味深い展覧会です。

個人的にジオラマが好きなので、三浦 宏さんの「湯屋 模型」はじっくり観たい。

ビー玉
ビー玉

お風呂をテーマにした美術展って未だかつてあったのだろうか?どんな展覧会になるのか想像するだけで楽しくなってしまします。こんなにマニアックなのに九州、東京、神戸の3都巡回という冒険的展覧会。ヤマザキマリさんの「テルマエロマエ」が大好きなので、これは絶対に観たい!

※九州「大分県美術館」の開催は終了しました

■会場 :パナソニック汐留
■会期 :2024年4月6日〜6月9日
■開館時間 :10時~18時
※5月10日(金)、6月7日(金)、6月8日(土)は夜間開館 午後8時まで開館
■休館日:水曜日(6月5日[祝]は開館)
■入館料(税込) :一般:1,200円/65歳以上:1,100円/大学生・高校生:700円/中学生以下:無料
■会場 :神戸市博物館
■会期 :2024年6月22日〜8月25日
■開館時間 :9時30分~17時30分(金曜と土曜は19時30分まで)
■休館日: 月曜日(ただし7月15日[祝]、8月12日[祝]は開館、翌日休館)
■入館料(税込) :一般1,800円(前売り1,600円)/大学生900円(前売り800円)/高校生以下無料

サルバドール・ダリ ー天才の秘密

画像出典:諸橋近代美術館公式サイトより

「サルバドール・ダリ ー天才の秘密」は、20世紀を代表する芸術家サルバドール・ダリの生誕120周年とシュルレアリスム宣言100年の記念すべき年に開催される展覧会です、

世界屈指のダリ・コレクションを誇る諸橋近代美術館の所蔵品を中心に、ダリの生涯と活動を概観します。ダリが私たちに見せた「シュルレアリスト・ダリ」とその背景にある「人間・ダリ」の複雑で繊細な内面を探り、ダリの天才性と多様性を明らかにします。

油彩、素描、版画、彫刻のほか、ミロやマグリットなどシュルレアリスムの作家の作品も展示されます。

※今後、全国巡回の予定あり

ビー玉
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日本にあるサルバドール・ダリといえば福岡市美術館「ポルト・リガトの聖母」が有名だけど、じつは福島県の諸橋近代美術館には絵画・彫刻・版画などの作品約340点もの世界有数のダリコレクションがあるんですよ。オンラインショップではダリのグッズも販売されています。行ったことはないんですが、一度行ってみたい美術館の一つです。
ダリ展は、全国に巡回予定もあるとこことなので、大阪にもぜひ来てもらいたいっ

 

■会場 :諸橋近代美術館(福島県)
■会期 :2024年4月20〜9月1日
■開館時間 :9時30分〜17時
■休館日:5月15日、7月10日 のみ
■入館料(税込) :一般 1,500円/高・大学生 1,100円(600円)
※中学生以下は入場無料

デ・キリコ展

画像出典:デ・キリコ展公式サイトより

デ・キリコ展は、20世紀美術に大きな影響を与えた巨匠ジョルジョ・デ・キリコの画家人生をたどる展覧会です。

ローマのジョルジョ・デ・キリコ財団の全面巨力により国内外のキリコ作品が集結。「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年まで約70年の画業を余すところなく紹介。

キリコの大規模な回顧展は日本では10年ぶりです。今展は2024年4月に東京、そして9月には神戸へと巡回予定。

デ・キリコ『バラ色の塔のあるイタリア広場』1934年頃

訪れたことがないのに、なぜか見たことがある。底知れぬ不安感掻き立てれるキリコの絵に子どもの頃から惹かれてしまいます。誰もいない不気味な広場はその原点です。「怖いもの見たさ」で広場の絵の前に立ちたい。

ビー玉
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キリコ展があると聞いた時に「関西にも巡回してほしいー」と祈るような気持ちだったんですが、神戸に来ます。めちゃ嬉しい。
見る者にさまざまな想像や解釈を呼び起こすキリコの世界を一緒に堪能しましょう。

 

■会場 :東京都美術館
■会期 :2024年4月27日〜8月29日
■開館時間 :9時~17時30分、金曜日は20時まで
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)、7月9日~16日
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
■会場 :神戸市立博物館
■会期 :2024年9月14日〜12月8日
■開館時間 :9時30分~ 17時30分※特別展開催中の金・土曜日は19時30分まで
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

内藤コレクション 写本いとも優雅なる中世の小宇宙

「内藤コレクション 写本いとも優雅なる中世の小宇宙」展は、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏が寄贈した写本リーフのコレクション展です。

写本とは、印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、手書きで作られた書物のことで、信仰や知の伝達の媒体として重要な役割を果たしました。本展では、聖歌集や教会法令集などのテキストに華やかな彩飾が施された約70点のリーフを展示し、中世の人々の精神世界を探ります。

ビー玉
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今年は宗教画の来日が少ないので、せめて写本で中世ヨーロッパ美術の息吹を感じたいっ。だけど残念ながら関西での開催はならず、東京と北海道のみの巡回です。

■会場 :国立西洋美術館
■会期 :2024年6月11日〜8月25日
■開館時間 :9時30分~17時30分(金曜・土曜日20時まで)
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
■会場 :札幌芸術の森美術館
■会期 :2024年9月7日〜9月29日
■開館時間 :9時45分~17時
■休館日:会期中は無休
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

ロートレック展 時をつかむ線

「ロートレック展 時をつかむ線」では、ロートレックのグラフィック作品の個人コレクションとしては世界最大級のフィロス・コレクション(アメリカ)から日本初公開となる作品多数含む約240点が来日します。

ロートレックは、19世紀末のパリの華やかな文化を描いたポスターや版画で有名な画家ですが、この展覧会では、彼の素描作品を中心に、彼の芸術的な技法や表現力、人間性に迫ります。

また、ロートレックの手紙や写真など、彼の生涯や時代背景に関する貴重な資料も展示されます。新たなロートレックを知ることができる展覧会になるのではないでしょうか

ビー玉
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フィロス・コレクションは個人コレクションなので、ほとんどが日本初公開で、今後観れるかどうかも分かりません。SPMPO美術館と札幌芸術の森美術館、2025年には松本市美術館に巡回予定です。関西にも来てくれないかなぁ

■会場 :SPMPO美術館
■会期 :2024年6月22日〜9月23日
■開館時間 :10時~18時
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します
■会場 :札幌芸術の森美術館
■会期 :2024年10月12日〜2025年1月5日
■開館時間 :9時45分~17時
■休館日:11月3日は無休、11月4日~4月28日は月曜日
※月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日、年末年始(12月29日~1月3日)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

カナレットとヴェネツィアの輝き

カナレット『ヴェネツィア、サン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ』1728年頃

「カナレットとヴェネツィアの輝き」展では、都市景観画(ヴェドゥータ)の巨匠カナレットの作品約100点と、彼に影響を受けた19世紀の画家たちの作品約40点を展示されます。

カナレットは、18世紀のヴェネツィアの華やかな風景を緻密に描き出し、その美しさと魅力を世界に伝えた画家です。今展では、スコットランド国立美術館など英国の主要な美術館から貴重な作品を借り受け、油彩画だけでなく、水彩画や版画など、カナレットの多彩な技法も紹介されます。

カナレットの緻密かつ壮麗なヴェネツィアの描写を通して18世紀のヴェネツィアの歴史や文化を知ることができます。

ビー玉
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カナレットの大規模な展覧会は日本初ではないかな。
絵画ファンはもちろん。建築好きの方も楽しめる展覧会になるのではないでしょうか。

 

 

■会場 :静岡県立美術館
■会期 :2024年7月27日〜9月29日
■開館時間 :10時~17時30分
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

 

■会場 :SPMPO美術館
■会期 :2024年10月12日〜12月28日
■開館時間 :10時~18時
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

※2025年には京都文化博物館(2月15日〜)、山口県立美術館(4月24日〜)へ巡回予定です。

ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち

ジュール・シェレ『ムーラン・ルージュ』1889年

19世紀末から1914年の第一次世界大戦開幕まで経済的にも文化的にもパリが最も美しく華やいだ時代を「ベル・エポック(良い時代)」と呼びます。

「ベル・エポック―美しき時代パリに集った芸術家たち」では、フランスのワイズマン&マイケルコレクションを中心に、国内外からベル・エポックを代表する美術、工芸、モード、音楽、文学、影絵芝居などが集結します。

印象派の画家たちが描いた風景画や人物画、ポスト印象派の画家たちが色彩感覚豊かに描いた作品、キュビスムやアール・デコの画家たちが新たな表現を追求した作品の他にも世界の最先端だった服飾、文学が科学分野の貴重な資料も展示され、多角的な視点で時代を深く知ることができるのではないでしょうか。

ビー玉
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ベル・エポックを嫌いな人なんていないんじゃないでしょうか?

この時代の音楽だとエリック・サティが大好きです。ベル・エポックのおしゃれな作品に囲まれてサティの音楽なんて流されたらたまりませんね。東京を皮切りに日本全国を巡回予定なので、きっと大阪に来てれるはず(願望)。

 

■会場 :パナソニック汐留美術館
■会期 :2024年10月5日〜12月15日
■開館時間 :10時〜18時
■休館日:水曜日(祝日の場合は開館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

モネ 睡蓮のとき

画像出典:モネ 睡蓮のとき公式サイトより

「モネ 睡蓮のとき」とは、印象派の巨匠クロード・モネの晩年の作品に焦点を当てた展覧会です。

モネは時間の経過とともに変化する光と色彩を捉えるために、同じモチーフを繰り返し描きました。

「睡蓮」シリーズは、モネが晩年にジヴェルニーの自宅の池をモチーフに描いた作品群です。生涯に描いた睡蓮の数は250点以上。

今展ではマルモッタン・モネ美術館の珠玉のコレクションを中心に、日本国内に所蔵される名品の数々の睡蓮が揃います。晩年に描かれた大画面の睡蓮に取り囲まれた展示空間も現れます。目の前いっぱいに広がる大画面の睡蓮の連作はあなたをモネの庭へと誘ってくれるはずです。

ビー玉
ビー玉

いや〜2024年は本当にモネイヤー。

「モネ連作の情景」「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」、そして「モネ 睡蓮のとき」、一体何枚の睡蓮が見られるのでしょうか?

同じ睡蓮を展示されても気が付かないような私は別として、睡蓮シリーズが好きな方にとっては、少しずつ時間や季節が移り変わる睡蓮を楽しめるんじゃないでしょうか。

2024年の東京を皮切りに2025ねには京都、名古屋へと巡回する予定です。

 

 

■会場 :国立西洋美術館
■会期 :2024年10月5日〜25年2月11日
■開館時間 :9時30分~17時30分(金曜・土曜日 9時30分~20時)
■休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日が振替休館)
■入館料(税込) :未定、分かり次第記載します

※2025年3月に京都市京セラ美術館、6月に豊田市美術館へ巡回します。

「モネ 睡蓮のとき」公式サイト

2024年、私が観たい西洋絵画展 まとめ

2024年は印象派から現代アートまで、多彩な西洋絵画展が開催されます。

特に注目なのはモネ関連の展覧会です。「モネ連作の情景」「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」、そして「モネ 睡蓮のとき」、いったい何枚の “睡蓮” を観られるのやら...

また、マティス、デ・キリコ、ロートレックなどの個展も見逃せません。近代の西洋美術の魅力を存分に堪能できる年になりそうですね。

西洋近代美術の展覧会が豊作なのに対して、クラシック美術の展覧会は少なめ。そこは2025年に期待かな。

ただ、2024年はNHK大河ドラマの舞台が平安時代なので、日本の中世美術は堪能できそうなのは嬉しい限りです。

では、あなたにとって充実した2024年になりますように。

本日は以上です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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