2021年「ポーラ美術館コレクション展」in ハルカス美術館の感想とレポート

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こんばんは、ナビゲーターのビー玉です。

本日は出張美術館

現在開催中の「ポーラ美術館コレクション展」へ行ってきました。

開催場所は私ビー玉が関西でもっとも面白いと思っているハルカス美術館です。

ルノワール、モネ、ピカソ、マティス、シャガール19世紀のフランスを彩った芸術家たちの作品が総勢28人の画家、84点の作品が見られます。

国内でこれほどすごいコレクションがあるのかと驚くんですけどね。

神奈川「ポーラ美術館」から勢揃いです。化粧瓶の展示などポーラ化粧品のコレクションらしい華やかな展覧でした。

19世紀末のフランスを彩った、印象派やエコール・ド・パリの作品を網羅するポーラ美術館展へナビゲートします。

展覧会に行く前の参考に、行った後の復習に、行きたいけど行けない方のための美術館レポートです。

よろしければ、最後までお付き合いください。

『ポーラ美術館コレクション展』概要

開催場所

開催場所は、JR、大阪メトロ(御堂筋線、谷町線)、近鉄など各駅からほぼ直結の都市型美術館「あべのハルカス美術館」

大阪に住んでいると、これ以上ないくらい便利な立地です。

しかもここの学芸員はどれだけ力を持ってるの?っていうぐらい面白い企画展が目白押し。

今はコロナ禍で年間パスの発行がないのが残念でしかたありません。

近鉄百貨店入り口横の直通エレベーターで一気に16階まで登ります。

 

開館時間・定休日

開催期間:2021年7月9日(金)〜9月5日(日)

〒545-6016
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
あべのハルカス16階

06-4399-9050
( 10:00~18:00)

開催時間:火曜〜金曜 10:00〜20:00
月土日祝 10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)

休館日:7月12日、19日、26日

その後、

【東京】

Bunkamuraザ・ミュージアムに巡回します

開催期間:2021年9月18日〜1月23日

 

料金

一般大高生中小生
当日券1500円1100円500円

※障がい者手帳をお持ちの方はご本人と付き添いの方1名様まで当日料金の半額です。

販売場所:

美術館チケット売り場(美術館開館日のみ)、近鉄駅営業所、チケットぴあ(Pコード:685-562)、ローソンチケット(Lコード:53593)、イープラス、セブンチケット(セブンコード:088-394)、CNプレイガイドなど

感染対策からか、チケットの販売が自販機が導入されていました!

使い方は簡単だったので戸惑うことなく購入できましたよ♪

係の方がそばにいてくれるので、使い方がわからない場合でも安心ですし窓口での購入も可能です。

支払い方法は現金のほかにクレジットカードにも対応していました

音声ガイドと所用時間

音声ガイドは600円

ナビゲーターは下野 紘さん。アニメ『鬼滅の刃』で我妻善逸役だった声優さんですね。

善逸はコミカルな役柄でしたが、音声ガイドの下野さんの声は若々しく華やかなイケボイスでした。

プロの声優さんって声の幅が広いんですね。

収録時間30分、18箇所(プロローグ含む)

音楽がいい!!!

私が大好きなエリック・サティやドビュッシー、19世紀の世紀末の華やかで退廃的なフランスの雰囲気を盛り上げます。

個人的には音声での説明もですが、音楽にどんなものが使われているのか気になります。

ピッタリだったときの美術と音楽の相乗効果は計り知れません!

今回は大あたり♪

19世紀のフランスに気持ちよくトリップできました。

暗いところで説明文を読むのがツラい、より深く作品を知りたいという方には音声ガイドはおすすめです。ぜひ借りてみてください。

私がポーラ美術館を訪れたのは平日の朝でしたが、混んでました!

人が多すぎて絵が見えないというほどではないですが、行列にそって進まないと最前列で観るのは難しいかなといった感じ。

所要時間は2時間半をとっておきたいところ!

時間には余裕を持って行ったほうがいいですよ。

客層はフォーマル感高め。

ワンピースや着物率が高く、明るく華やかで印象派好きな奥様層って感じですね。

もしかしたら土日のほうが空いてるかもしれません。

※Twitterのフォロワーさんから情報いただきまし。休日も混んでるらしいので、時間に余裕を持って来館してくださ〜い(^▽^;)

では、19世紀のフランスを濃縮したような「ポーラ美術館コレクション展」を鑑賞して参りましょう。

パソコンからの方はバックグラウンドでサティでも聴きながらどうぞ♪

 

「ポーラ美術館コレクション展」感想&レポート

ポーラ美術館とは

(画像出典:ポーラ美術館公式サイト)

ポーラ美術館というと、名前から想像がつくと思いますが、化粧品大手のポーラグループの創業家2代目「鈴木常司」氏が1950年代末から40数年に渡り収集したコレクションを中心に2002年に神奈川県箱根の山中に開業した緑あふれる美術館です。

(画像出典:竹中工務店公式サイト)

印象派など西洋絵画中心に約1万点を収蔵。

ガラス張りの自然光差し込むエントランスをエレベーターで下へ下へと降りていく構造です。

もちろん美術品の保護のために、展示室には自然高は入らないようになっていますが、展示されている作品は印象派の光溢れる作品だったり、美しい女性だったりと明るいものが多いので、まさに日光浴をしているような清々しい気分になる美術館。

光を追い求めた印象派の作品を多く擁するのにふさわしい場所です。

そんなポーラ美術館から

マネ、モネ、ルノワール 、セザンヌ、ゴッホ 、ピカソ 、ドガ、シスレー、アンリ・ルソー、ボナール、マティス

これ、ほんとに全部日本にあるの?って驚くような作品が一同に揃います。

第一章 都市と自然 ーモネ、ルノワールと印象派

ルノワール『レースの帽子の少女』1891年

この展覧会の目玉であろう少女が第一章ですよ!

絶対に最終章だと思っていたので驚きました。

ルノワールは裸婦のイメージが強いですが、実は最新ファッションにも造詣が深いんですよ。

実家が仕立て屋だったルノワールはファッションにも詳しく、着衣の女性を描くときは19世紀パリの最新ファッションを描いています。

このレースの帽子の少女も腰のくびれを強調した砂時計と呼ばれるドレスに身を包み、当時大流行した若草色のベルトをしています。

実際に見ると少女の顔はミルクのように白く滑らかです。

ルノワールは化粧筆につかうような柔らかい貂(イタチの一種)のセーブル筆で、まるで化粧をほどこすように繊細に描いています。

まさに大手化粧品会社ポーラを象徴するような作品です。

今展ではこの「レースの帽子をかぶる少女」のみ写真撮影がOKです。

額縁も豪華ですね〜♪

この少女と同じ衣装を着た別の作品も展示されていました。

ルノワール『髪飾り』1888年

当時の少女たちが流行の同じ服を着ていたのか、ルノワールの私物かはわかりませんが、白いドレスの光沢が綺麗です。

第一章ではモネの睡蓮も見どころの一つでしょう

モネ『睡蓮』1907年

モネは生涯に200枚以上の睡蓮を描いています。

正直、私にはどれがどれだかわからないんですけどね(^▽^;)

ポーラ美術館の「睡蓮」には時間を止めたかのような静けさが印象的でした。

湖面に映った木々に空間の広がりを感じます。

ルノワールとモネ以外にもコロー、ピサロ、シスレーなどの風景画が並びます。

 

第二章 日常の輝き ーセザンヌ、ゴッホとポスト印象派

ゴッホ『ヴィゲラ運がにかかるグレーズ橋』1888年

ゴッホが画家仲間との共同生活を夢見て移り住んだ南仏アルルの風景です。

日本に憧れるゴッホが「まるで日本のようだ」と歓喜した情景です。

館長
館長

どの田舎町もこんな感じじゃないんでしょうか?

空と川の青さと土手の黄色、このコントラストに目が奪われます。

所々に入る赤のハイライトが画面を引きしてめているんです。

ゴッホは情熱の赴くまま絵の具を塗り重ねる炎の画家というイメージがありますが、色に関してはちゃんと計算されていたんだなと感じます。

ポール・シニャック『オーセールの橋』1902年

点描で描かれた作品。

実際にみるともう少し紫が美しい絵画でありました。

点描画とはパレットで色を混ぜることなく、原色を点々とキャンバスに置いてく技法です。

近くでみると、無数の色が点々と置かれているだけなんですけどね。離れると点々が混ざり合って、明るく幻想劇な風表現になります。

色が混ざり合わないないので、濁らず明るく発色するのが特徴です。

白昼夢のように明るく眩しいと思ってしまう点描画ですが、シニャックの絵はまだ夜が開けきれない早朝のような落ち着きがありました。

 

ボナールの『地中海の庭(1917年)』も印象に残っています。

ミモザの花を描いたこんもりとした黄色が怖いくらいの存在感。

画家の視点で描かれているので、その場に立っているような臨場感を感じる作品でありました。

他にはセザンヌ、ゴーガンなどの展示あり

第三章 新しさを求めて ーマティス、ピカソと20世紀の画家たち

この章で最も印象に残ったのは

ラウル・デュフィ『パリ』1937年

細長い4場面からなるパリの風景。もともとは屏風として描かれているので4分割になっています。

4枚セットにすると縦190cm × 横49.8cmと目の前が絵でいっぱいになるくらい大きな作品。

高台からパリの街並みを眺めているような気分を味わえます。

デュフィは音楽家の両親の元に生まれ、自信は画家となりましたが、彼の描く絵は音楽が聞こえるようなと称されています。

彼の生活には常に音楽があったんでしょうね。

音声ガイドから流れてくるドビュッシーの「金色の魚」がこれまたおしゃれ(ノ∀`)タハー

会場では時間によって変わりゆくパリを音楽とともにお楽しみください。圧倒されます。

バラはデュフィのトレードマークのようなもの。

こちらの章ではマティスやピカソ、ブラックなど、新しい芸術を目指した画家たちの作品が鑑賞できます。

第四章 芸術の都 ーユトリロ、シャガール、エコールド・ド・パリ

まるで猫の目のように変化する19世紀の芸術の激震地となったのがパリ。

そんなパリのモンマルトルやモンパルナスに集まりボヘミア的な創作活動をしていたアーティストたちをエコール・ド・パリと呼びます。

ほとんどがパリに憧れて渡仏してきた外国人アーティストでしたが、ユトリロは生粋の

白い壁の絵で知られるユトリロは生粋のパリジャンだったんですけどね。

母は奔放な画家兼モデルのシュザンヌ・ヴァラドン。

父はルノワールとも言われていますが、実際のことろは不明です。

自分の出生が不確かで、忙しくほとんど家に戻らない母の愛に飢えていたユトリロは精神的ボヘミアン(流浪の民)だったのかも。

ユトリロ『ラ・ベル・ガブリエル』1912年

白い漆喰を好んで描いたユトリロ。

子ども頃に一人漆喰の欠片で遊んでいたというユトリロにとって、漆喰は懐かしい子ども時代の思い出であり、友だったのでしょう。

左端で壁に文字を書いているのはユトリロ自身です。

「正面にあるのは、私の人生の最良の思い出だ。モーリス・ユトリロ 1912年10月」

「ユトリロはガブリエリを愛している」

こんな文字が書かれています。

ガブリエリとは酒場「ラ・ベル・ガブリエル」の女主人。

当時ユトリロが夢中になっていた女性です。

女性に直接言うんじゃないて、漆喰の壁に書くってのがね…

なんとも言えない孤独感が滲みます。

この第四章では芸術の都パリに集まった若き芸術家モディリアーニ、マリー・ローランサン、シャガールなどが鑑賞できます。

緑色のガラス化粧セット 19世紀後半(画像出典:ポーラ美術館公式サイト

各章に化粧瓶の展示があったんですが、これが素敵で・・

使うのは女性なので、女性が素敵だなと思えるデザインなんですよ(*´д`*)アハァ

ルネ・ラリック『香水瓶、パウダーボックス「ダリア」』1931年
(画像出典:ポーラ美術館公式サイト

 

この瓶を置いておくだけで綺麗になれそうな気がする♡

ポーラコレクションらしいコレクションでした。

どの作品も華やかで明るく、デートやお子様とも安心して訪れることができる展示会でございました。

暗くてドロドロしたものが大好きな私としては、少し物足りないものはあったんですけどね(^▽^;)

19世紀末のフランスで活躍した画家と聞いて、パッと思いつく限り全ての画家を網羅した展覧会です。

関西でこれらを一同に見られることはなかなかないので、印象派好きな方はぜひ訪れてみてください。

フランスで活躍したエコール・ド・パリの画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ)のコレクションが来ていなかったのが寂しかった。

ポーラ美術館は藤田の絵も収集しているんですけどね、

ちょうど本家のポーラ美術館でフジタ展が開催されているので仕方ありません。箱根に観に行きたいです(ノД`)シクシク

 

ポーラ美術館展は平日でも少し混んでいたので、コロナ対策を万全にお出かけください。

ポーラ美術館展とコラボの「カフェラテ」

美術館からエスカレーターで1階上がったカフェ「CIAO PRESSO」では恒例の美術展とコラボのカフェラテが飲めます。

「レースの帽子の少女」がモチーフですね♪

なかなか可愛らしい

地上16階からの景色を楽しみつつ・・ポーラー美術館展の余韻にひたるもの良いものです。

最寄駅

    • 近鉄「大阪阿部野橋」駅 西改札
    • JR「天王寺」駅 中央改札
    • 地下鉄御堂筋線「天王寺」駅 9・10番出口
    • 地下鉄谷町線「天王寺」駅 南西/南東改札
    • 阪堺上町線「天王寺駅前」駅 よりすぐ

駐車場情報

最寄りの駐車場

●タイムズ近鉄パーキングビル
大阪府大阪市阿倍野区松崎町2-2 (642台)

利用時間:平日 午前6時~午前0時
利用時間:土・日・祝・特定日 午前9時~午前0時

最大料金1200円
通常料金 600円/60分

あべのハルカス近鉄本店およびsolaha(ソラハ)、あべのハルカスダイニング、Hoop(フープ)、and(アンド)で当日税込3,000円以上お買い上げで2時間無料

●タイムズ近鉄南
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-2(241台)
利用時間:午前9時30分~午後10時(※入庫は午後8時まで)

最大料金1200円
通常料金 600円/60分

あべのハルカス近鉄本店およびsolaha(ソラハ)、あべのハルカスダイニング、Hoop(フープ)、and(アンド)で当日税込3,000円以上お買い上げで2時間無料

 

 

ランチは展望台のレポートは、よかったらこちらの記事をご参照ください。

大阪『リヒテンシュタイン展』の感想と楽しむための徹底ガイド|あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館で開催中「リヒテンシュタイン展」の感想・概要・グッズ・チケットの購入方法・格安駐車場・ランチ・周辺スポットなど、美術展を楽しみ尽くすための徹底ガイド

 

本日は以上です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またのご来店をお待ちしております。

コメント

  1. ヨウコの川歩き より:

    「あべのハルカス美術館」あこがれるなぁ。「ポーラ美術館」は箱根に行く時は必ず行ってました。あの光溢れるエレベーターで降りていく感じが素敵ですよね。印象派の作品がたっぷり見られる美術館ですよね。大阪も箱根も行けるようになりますように

  2. marimo より:

    ポーラ美術館!
    箱根に旅行に行った時に雪がすごくて行きそびれたんです><
    こんなに良い作品が揃っていたんですね。

    ビー玉さん推しのあべのハルカス美術館。
    絵画に疎い私でも興味をそそる内容が多くて。これが学芸員の腕の見せ所というわけですね☆めちゃくちゃ惹きつけられました♪

  3. ( ̄σ ̄)ホジホジ あっ、チェロを持った僕がいる。

  4. ジミー より:

    ビー玉さま 『2021年ポーラ美術館コレクション展』のレポートありがとうございます。私もこのお盆休みに伺う予定です。日本人は印象派愛好家が多いですね。私もその一人です。浮世絵が印象派の画家に与えた影響はとてつもなく大きいです。浮世絵の大胆な構図・色彩の鮮やかさ・平面の視覚効果など当時のヨーロッパの美術界において衝撃でした。印象派の絵画を見るときに浮世絵の影響が、絵画の中にでているのを感じながら鑑賞するのはとても興味深いです。いまから楽しみにしております。

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