こんばんは!ビー玉です。
今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・
本館、【大人の美術館】は、素人の素人による素人のための妄想美術館です。いわゆる “常識” とされている見解と違う箇所もあるかとは思いますが、ゆる~い気持ちでリラックスしながらご観覧ください。「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します・・・
今宵は美術史をお勉強いたしましょう・・・もちろん大人の美術バージョンで(ΦωΦ)フフフ…
お時間許す限り、ごゆっくりご鑑賞ください。
【観覧注意】本日はヌード多めです!
真面目な記事が続いたので、館長も許してくれるはず!!
本日はエ○目線での美術の流れをさらっと紹介していきたいと思います。苦手な人はスルーしてくださいね。本日は少々ヌード多めというか・・後半ほぼヌードですm(_ _)m
まぁ・・ハメをハズさないように気をつけてくださいね!
大人の美術史
美術史というと堅苦しく思うと思いますが、内容はエ○なので、リラックスして楽しんでいってもらえたらと思います。
美術史というとルネサンス(14世紀〜16世紀)から語られることが多いですが、古代より人間は美術品を作ってきましたので、もちろんルネサンス以前にも美術は存在します!
キリスト伝道以前の美術はおおらかでエロい(伏せ字やめますw)です!!
ポンペイとか行ったことがある方はいらっしゃいますか?
行ったことがある人はビックリしたと思いますが・・・
いや〜モザイク大きめですいません。とにかくモロなもので(^▽^;)
ポンペイの遺跡を掘り起こしてビックリ!こんな感じの美術品満載だったんです!!発掘した人はさぞ驚いたことでしょうが、古代の人にとって夜の営みは私たちが思っている以上に大切だったんでしょうね・・
それがですね・・キリスト教の伝来とともに・・・・
ビザンティン文化(5世紀〜15世紀)
こんな・・・カタイと言うよりも怖い絵画しか描けなくなっちゃったんです(ノД`)シクシク
ネグレクトしそうなマリア様とおっさん顔のイエス・キリストです。これは表情を描く技術が未熟だったわけではなくてですね・・・
キリスト教ではモーゼの十戒によって「偶像崇拝」を禁じていましたので、本当だったらマリア様もキリストさんも彫刻にしたり絵に描いちゃダメなんですよ!だけどまだ文字を読める人が少ない時代だし、絵の説得力には頼りたいって感じで・・・人間らしく書かなければギリOKという抜け道を作りました!
で!こんな人間ばなれしたクールな表情で描かれるようになっちゃったんですね(;´д`)トホホ…
これは逆に妙〜〜に可愛くなっちゃったビザンティン美術!
権威のある人を描く場合も同じで、人間離れした姿で描かないといけないってことで目をでっかくして人間らしさを消したかったんだと思うんですが・・・漫画のデカ目文化がある現代の私たちがみると違和感がないという(^▽^;)
まぁ・・こんなちょっと不思議なビザンティンに風穴を開けたのが・・・
西洋絵画の父「ジェット」
ジェット作「ユダの接吻」
キリストとキリストを銀貨30枚で売ったユダは、追っ手に自分が今から接吻する相手がキリストだと教えてキリストに最後の接吻をするのです。
全てを悟っているキリストがユダを見すえる表情が秀逸・・・・ドラマチックな構図も状況をひしひしと伝えてきますね!!
ユダの最後のキスとともに、1000年続いたビザンティン文化は終焉を迎えます。
ついに怒涛のルネッサ〜ス♪と言ったかどうかはわかりませんが美の女神が黒船ならぬ貝船に乗って到来します!!
ルネッサ〜ンス(14世紀〜16世紀)
長らくお待たせいたしました。ここからですよ〜٩( ᐛ )و
ルネサンスの大発見!!それは・・・
神様だったら裸が自然!
画家は裸を描く免罪符が与えら、瞬く間にヌード熱がひろがります。
ボッティチェッリ作 「ヴィーナスの誕生」
この絵は「ヴィーナスの誕生」シーンを描いた絵ではないんです。本当はヴィーナスが生まれて、風に運ばれて地上に上陸したシーンです。なのになぜ「誕生」という名前がついたかといえば・・・
この時代はまだ絵画=宗教画だったので、キリストの話を伝えるために描かれた絵画以外は禁止とされていました。それが飛ぶ鳥を落とす勢いだったメディチ家の庇護のもと、ボッティチェッリが宗教画以外の題材でも絵を描き始めたんです。
そう、それがルネサンス(再生・復活)の到来です。人類が絵画に美(ヴィーナス)を取り戻すきっかけとなった作品だったので、後世の人々が「ヴィーナス(美)の誕生」と名付けたのです。
これ以降、神話の神様たちは男女問わず崖っぷちのグラビアアイドルよろしく、服を剥ぎ取られていきます。
ティツィアーノ作 「ウルビーノのヴィーナス」
後世のヌードに影響与えまくったヴィーナスです。この時代、ヌードを描くのは人間ではないこと、人間ではないという注意書き必要でした。
この注意書きはアトリビュートいいまして・・たとえば、ヴィーナスのアトリビュートは「クピド(キューピット)」、「番いの鳩」、「白鳥」、「バラ」などがあります。これらのアイテムが個人を特定するヒントになるんです!
この女性の手にはバラの花のアトリビュートが描かれています。これは紛れもなく人間ではなく、女神ビーナスです!!どんなに色っぽくても、人間じゃなくて神様なのでギリOKってことです。
バラ1つでヌード解禁です(^▽^;)
その時代には、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボス、ヂューラー、クラーナハ、ブリューゲルなどなど多くのスター画家を生み出し絵画は飛躍的に発展しました!!
発展すると・・・・誰でもわかる絵画もいいけど、マニア受けする難解な美術がウケるようになるもので・・・
アニエリスム(15世紀)
ブロンズィーノ作「愛のアレゴリー」
奇妙な絵でしょ?不自然にねじれた肢体、幻想的な構図、その全てに意味があり、教養のある王侯貴族に向けて描かれた知的パズルのような絵画が流行りました。
絵に込められた寓意を読み解ける人がカッコいいとされて、知識人たちは、このパズルを解くことに熱狂したんです!!
右上の砂時計を背負った老人は「時」を表し、羽が生えていることで「時の速さ」を表しています。その向かいには「時」と対になる時の娘「真理」。この真理は仮面を被っているので「偽りの真理」ということになるのでしょうか・・
ヴィーナスとクピドの親子に見えるけど、親子にしたら艶かしい・・クピドの体だけ大人というのも不自然・・・クピドではないのかもしれない!当時宮廷ではやっていた、人妻と小姓の秘密の戯れか?
クピドの奥には嫉妬に苦しむ人、ビーナスの後ろには左右逆さの手を持つ少女が蜂の巣とサソリを持ち、下半身は蛇!!邪悪の化身が甘さと危険性を手にしています。
これらを包み隠している青いベールを「時」が今もにも剥ぎ取ろいうとしてるんですよね・・
秘密の恋が間も無く真実のもとに晒されようとしているのかもしれません。
あなたはどう読みますか? 我こそはインテリだという人は永遠のパズルを解いてみますか?
この後、絵画はどんどんドラマ性を極めていきます!
バロック(17世紀〜18世紀)
ルーベンス作 「パリスの審判」
バロックの巨匠といえばやっぱり画家史上、もっとも成功した画家とい言ってもいいでしょう・・ドラマチックな構図が王侯貴族に大ウケしたルーベンスです。
このルーベンス・・実はデブ専。当時は食料事情が悪かったので、ぽっちゃりした女性は裕福の象徴になっていて人気があったのはたしかです・・が、それにしてもちょっと太り過ぎです。
ヘレ、アテネ、アフロディーテが美を競う上空には「復習の女神アレクト(老女)」が配置されていて、三美神の美しさを引き立てているのですが、現代の感覚ではアレクトでは、登場 “損”かなぁ・・という気がしないでもないw
ルーベンスの死後、ゴシックは暗くて重い絵画が流行りましたが、その反動で現れたのがとことん明るいロココ時代です。
軽薄文化のロココ
ブーシェ作 「オ・モルフィ嬢」
美術の中心がイタリアからフランスに移り、甘くて享楽的な表現が特徴のロココ文化が花開きます。
オ・モルフィ嬢は女神ではありません。実在の女性です。ロココの時代以前はヌードを描いても女神ですし、どこか神々しさを残していたものですが、ロココ時代は、個人が持つだけなら単純に「エロい」を追求してもいいんじゃね?という軽い風潮になりました。
絵に描かれたモルフィ嬢は、この時はただのモデルだったのですが、この絵がルイ15世の目に留まり、後宮に迎え入れられました。いいお尻ですもんね(((uдu*)ゥンゥン
この絵を公共の場には飾りにくいですよね?!こんなプライベートな絵が好まれたのもロココ時代の特徴です。
さらに磨きがかかるエロ・・・
新古典主義(18世紀後半〜19世紀)
カバネル作 「ヴィーナスの誕生」
この時代になると腰のくびれも現れ、もう現代に通じるプロポーションになっているヴィーナス!!
ポージングもより過激に艶めかしくなっております( *• ̀ω•́ )b グッ
足の指の表現とか・・・それはもうエロティック!!しかも新古典主義らしく肌の滑らかさが素晴らしい!
こんなににエロティックなのに、女神というだけで騒がれることもなく当時の人々に受け入れれるっていうのも不思議な話です。
そして、ついに大スキャンダル・・・女神ではない女性がヌードになります!!
印象主義(19世紀後半)
その後、ロマン主義、バルビゾン派を経て、ついに誕生したのは光の表現にこだわる印象主義!!
世の中に登場した途端に大スキャンダルとなった絵画。
マネ作 「オランピア」
この絵を見て怒り出した紳士がステッキで絵を殴りつけようとしたり、展覧会では混乱を避けるためにアルファベット順(作者)という慣例をくずし、最後に展示されたり・・・
なぜ、この絵がそこまで物議を醸したかわかりますか?
構図はルネサンス期で紹介した「ウルビーノのヴィーナス」を模していて一見女神に見えなくもないですが・・・
アトリビュートがない!
実はこの女性、女神ではなく普通の人間なのです!!
ヌードといえば神話を題材とした女神か、富裕層の寝室に飾るために書かれたごくごくプライベートなもでしたので、普通の女性のヌードを書くことなんてありえなかったのです。
それが、この絵は高いヒールのサンダルを履き、アトリビュートなしという絵画史的には丸裸状態でベッドに横たわっているんです!
それが、白昼堂々と公衆の面前に晒されたときの人々の反応が「怒り」でした。
当時は売春は禁止されておらず、世の男性は娼館に通いつめて、こ絵のように贈り物を送って娼婦の気を引こうとしていました。これは男たちの秘密の日常風景・・・それが白日のもとに晒されたんです!
なので、キリッとこちらを見据える女性の視線にいたたまれないものを感じたのでしょう・・・
当時の男性たちにとって、とてつもなくスキャンダラスな絵だったんですね・・・
ちなみにマネは印象派だと思っている人は多いと思いますが、
厳密にいえば、違います。見たままの「印象を」「光の移り変わりを」描くという印象主義ではありましたが、派に属することは生涯断固拒否の姿勢を貫きました。なんか・・かっこいいですね!
その後若者たちを中心に評価は一変し、絵画の革命と呼ばれ、マネは近代アートの父と呼ばれるようになります。
美術史はまだまだ続きますが、エロスに関してはの制約が外れて、より自由に表現されていきます。
なので、ヌードに関しての大事件は一旦終了です。
写真機の発達により、写実的な絵画の人気は薄れ、より個性の時代へと突入しキュビズムやフォービズムの近代絵画史に突入しますが、それについてはまたいずれ・・・
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。当館は毎週土曜日の深夜に開館します。また来週お会いいたしましょう(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ
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