夢から現実へ女性とともに変化した美しき西洋ドレスの世界

歴史

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こんばんは、ナビゲーターのビー玉(@beedama_lab)です。

あの日、あの時、幼い少女だった私たちが憧れた華麗なる宮廷ドレス。宝石!レース!リボン!!の世界にあなたをナビゲートします。パート2♪

\\ドレスの歴史パート1はこちら//

綺麗なものを見たい描きたい描かれたい!西洋ドレスの歴史!
こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。 今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・ 宝石!レース!リボン!! あの日、あの時、幼い少女だった私たち(今は淑女)が憧れた華麗なる宮廷ドレスの世界にあなたをナビゲートします。 ...

ここ何週か聖書や英国史などお堅いお話が続いたので、今回はふわっと柔らかい綺麗なものをたくさんお目にかけましょう♪

“大人の” といういうよりは “乙女の” の美術館です。

よろしければ、最後までお付き合いください。

西洋のドレスの特徴

西洋ドレスの歴史パート1はこちら↓

綺麗なものを見たい描きたい描かれたい!西洋ドレスの歴史!
こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。 今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・ 宝石!レース!リボン!! あの日、あの時、幼い少女だった私たち(今は淑女)が憧れた華麗なる宮廷ドレスの世界にあなたをナビゲートします。 ...

日本の着物は、反物から直線で断たれたパーツを組み合わせて作られており、色合わせや着付けは変化していますが、基本的な形はあまり変わらず平面的で体の線を隠すように作られます。

同じ背丈の人ならウエストサイズが多少違っていても誰でも同じように着ることができます。

そんな日本の着物とは対象的に、洋服は曲線で断たれた複雑なパーツを組み合わせて体に添わせて立体的に作られます。

体のラインを強調するのが特徴で、ウエストサイズが合わないと着ることができません。

上半身は強調!下半身はふんわり

洋服の歴史はそんなシルエットの歴史

スカートは時に膨らんだり萎んだりと猫の目のようにコロコロと代わり、肖像画などドレスを見ると描かれている時代がだいたいわかります・・・

というか、リボンやレースを見ていると理屈抜きで幸せな気分いなっちゃいますよね( ´艸`)

時代によっては人の顔よりもドレスや宝飾品を上手に描ける画家が人気だったり、細部にまで拘って描く画家の仕事は、まさに超絶技巧!

今回は画像多めでおおくりします♪

ではドレスの歴史パート1からの続き、ロココ以降のドレスをみてまいりましょう。

19世紀 エンスパイア・スタイル(帝政時代)

フランソワ・ジェラール《腰掛けるジュリエット・レカミエ》

フランソワ・ジェラール『腰掛けるジュリエット・レカミエ』1805年

フランソワ・ブーシェ《ポンパドール夫人》

フランソワ・ブーシェ『ポンパドール夫人』1756年

豪華な絹のドレス、華美なリボン、芸術的なレースなど・・着る芸術だった宮廷ドレスはフランス革命後に簡素すぎて今見ても下着にしか見えないドレスへと一変します。

コルセットもパニエもつけない透けるように薄いモスリン(木綿)素材のドレス『エンスパイア・スタイル』です。

エンスパイア・スタイルは皮肉にも革命で処刑されたフランス王妃マリー・アントワネットが提唱したスタイルなんですけどね。

透けるような薄手のドレスに当時の紳士たちは目のやり場に困ったんだろうなぁ

しかも北海道とほぼ同じ緯度にあるヨーロッパ・フランスの気候には薄着すぎました(^▽^;)

館長
館長

裸足ですし!!

これにショールを羽織るくらいの防寒では身体を守ることができず、1803年にインフルエンザが大流行した年には薄着のうら若き乙女たちが命を落とし、風邪や肺炎で亡くなる人が激増!

まさに命懸けのファッションと社会問題にもなったんです。

ジェラールの肖像画に描かれているレカミエ夫人とはフランス皇帝ナポレオン、スウェーデン王カール14世、プロイセン王子アウグストなど錚々たる時の権力者たちの求愛を受けた世界で最も美しいと呼ばれた女性です。

ビー玉
ビー玉

うらやましいぃいい

※面倒くさそうではあるけどw

エンスパイア・スタイルの素材はイギリス製のモスリン(綿)が主流でしたが、ナポレオンがフランス皇帝になった1804年以降はフランスの絹の使用を推奨したため、王侯貴族たちの公式な場では光沢の美しい絹のドレスが復活しました。

フランソワ・ジェラール 《皇后ジョゼフィーヌ》
フランソワ・ジェラール 《皇后ジョゼフィーヌ》 1807-1808年

ドレーンを長く優雅にひくのも流行しました。

19世紀 どこまでも広がるクリノリン・スタイル

19世紀初頭ナポレオン失脚後、ナポレオンの侵略によってめちゃくちゃになっていた国境やら治安を立て直すべく、「一旦、フランス革命前の状態に戻そう」という動きがウィーンを中心に活発になりました。

その動きに伴って再びドレスのシルエット過去戻り!スカートの裾は膨らみついでに袖も膨らむのが19世紀前半の特徴

そして!19世紀の中頃、ついにクリノリンが発明されます。

クリノリンとはワイヤーや鯨の髭を使って籠状に組んだスカートを広げるための下着(器具?)です。

これによって柔らかい素材のスカートの裾も際限なく膨らませることができるようになりました。

《宮廷の貴婦人たちに取り巻かれている皇后ウジェニー》フランツ・クサーヴァー・ヴェンターハルター
『宮廷の貴婦人たちに取り巻かれている皇后ウジェニー』1855年

ヴァンターハイターはこの頃のふわふわと綿菓子のように軽い素材のドレスを描くのが抜群にうまい画家で、フランス王家の首席宮廷画家をつとめ、フランスだけでなくヨーロッパの王侯貴族に愛されました。

では、しばし華麗なるヴァンターハルターのドレスをご覧ください。

19世紀以前の綺麗だけど重そうなドレスよりもはるかに軽量で軽やかなドレスの数々を♪

 

 

 

ドレスの素材感も去ることならが、描かれている女性たちがエレガント〜♡

ヴァンターハルターが王侯貴族に愛されたわけがわかりますよね。

クリノリン流行の弊害

この頃にはミシンが実用化されて、幾重にも重なったフリルを縫い付けることができるようになり華やかさは増していきます。

女性をドレスの重さから開放したクリノリンですが、大きな弊害もありました。

広がったスカートのせいで椅子に腰掛けることができなかったり、広がりすぎたスカートの裾が暖炉の火に引火したり、バランスが取れずに転倒事故が多発などなど

クリノリンに関してはたくさんの風刺画が残されています(^▽^;)

いつの時代もファッションは命懸け(´^`;)

バッスルスタイル

さすがに危ないなってことで、バッスルスタイルというお尻にボリュームを持たせてドレスが流行

ジュール・ジェーム・ルージュロン《鏡の前の装い》

ジュール・ジェーム・ルージュロン《鏡の前の装い》1877年

個人的にはこの時代のファッションブックなど、永遠に見ていられるくらい好きです。

日本では明治時代の鹿鳴館とかドレスが西洋から入ってきたころなので、馴染みもありますし、女性のS字ラインが強調されてセクシーでかわいい。

お尻部分のボリュームラインを作っているのはバッスルという下着です。

ビー玉
ビー玉

はぁあああかわいいっっ

時代が進むとレースや飾りフリルが減ってシンプルなスタイルになるのだけど、シンプルなだけにドレスのドレープが優雅さが増すします。まさにお針子さんたちの職人芸(*´д`*)アハァ

 

20世紀 アール・ヌーボーからアール・デコ

19世紀後半から20世紀はコルセットで締め付ける最後の時代。

細い腰とボリュームを持たせたヒップライン。

優雅なS字ラインがアール・ヌーボーの特徴です。

コスセットからの開放

クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年

20世紀になると100年もの長い間(一時期を除く)、女性の体は締め付けていたコルセットからようやく開放されます。

クリムトの恋人であったエミリーエらが中心となり改良服(リフォームドレス)と呼ばれるコスセットなしで着る洋服を世に広げ、

自動車や鉄道の発達により、車輪に巻き込みやすい裾の広がったドレスは姿を消けして、シンプルに身軽になった女性たちは社会にでて活躍を始めるんです。

 

ジョルジュ・バルビエ「厳粛なメロディー」1922年

貴族やブルジョア層だけではなく、一般の女性たちも皆おしゃれができるようになるのもこの時代。

20世紀は、専門の職人ではなくても作ろうと思えば誰でもドレスを縫える時代になりました。

ファッション雑誌でも洋服作るためのパターンが掲載され始めます。

ジャパニズムブーム(日本ブーム)がおき、日本の着物に似た平面的なデザインの洋服も流行しました。

なんとなく、これなら私にも作れそうと思えるドレス。

今も昔も「私にもできそう」と手軽にできる感をだしたほうが雑誌の売れ行きがよかったのかなぁ( ´艸`)


この時代になると、今見ても普通に着ることができそうで、レトロかわいいですもん(((uдu*)ゥンゥ

女性たちは足を見せるようになり、より足を綺麗に見せるために肌色のストッキングが流行。

ストッキングの素材は絹で、足にフィットするように作られ伸縮性は今ほどはありません。

しかもすぐに破れちゃったらしい・・

でもね、ストッキングは庶民にとっては高価なものだったので、使い捨てではなく破れたら縫い直して履いていたんですよ。

洋服がもう乙女の夢の世界ではなくなった感じはしますね。

女性たちはコルセットから完全に開放され、その代わりにパンツとブラジャーが一般的になり、その流行は今に至ります。

着る芸術品ともいえるドレスは姿を消してしまったのは寂しくはありましが、ドレスが豪華なほど女性たちを縛るものは大きかったように思います。

現代の女性たちは本当に身軽になりました。

 

早足ではありますが、女性のドレスの遍歴を見てまいりました。

あたなはどの時代のドレスが好きですか?

では、本日は以上です。最後までお付き合いいただい、ありがとうございます。

またのご来館をお待ちしております。

名画のドレス: 拡大でみる60の服飾小事典

 

麗しのドレス図鑑

ものすごく可愛らしい絵がらながら、ものすごく詳しい!!!

ドレス好きは1冊持っていたほうがいいかと(((uдu*)ゥンゥン

ファッションから名画を読む (PHP新書)

 

 

コメント

  1. marimo より:

    確かに~!
    私はフワフワフリルが好きでしたが、こうやってみるとS字ラインが超絶可愛いですね☆
    やっぱりお尻のラインが強調されると( ´艸`)

    脱・コルセット、、、う~ん絶賛お腹のたるみが出てきた私はコルセットで締め上げねばならないかも^^;

  2. aiai より:

    わたしも(?)断然、バッスルスタイルからアール・ヌーボーが美しいと思う~( *´艸`)
    ウエディングドレスを着ることはなかったけど、妄想の中でも自分がふんわり広がったドレスを着ることはなかったな(;”∀”)
    子供の頃のおえかきは、もっぱらクリノリンスタイルだったけどwww

  3. 下着にしか見えない…透けるほど薄い…。(ノシ ‘ω’)ノシ バンガン これでええですやん!

  4. Nick Ollie より:

    下着にしか見えない薄いモスリンのドレス。おちり透けて見えてる? こりゃ殿方は喜んだ時代だったんでしょうね。

    子どもの頃からヒラヒラふわふわのドレスがかわいいなーと思ってました。今みても、そういうがかわいい。後ろだけボリュームあるのも素敵。でも着るのは大変だっただろうねぇ。

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