賢王ダビデを狂気に駆り立てた!バテシバの魅惑のヌードとは!

聖書(宗教画)

こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。

今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・

当館【大人の美術館】は、web上の仮想美術館です。
「知ると絵画は色っぽい」をコンセプトに、今宵も大人の美術館は開館します。

本日は聖書きってのゲスな事件簿から、賢王ダビデを狂わせた「魅惑の美女バテシバ」の世界へあなたをナビゲートします。

お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

宗教画に描かれた裸体の美女たち

何度も言っているので、耳にタコができ始めたのはないかと思いますが、何度でも言います(^▽^;)

絵=宗教画だった時代、今とは考えられないくらい風紀には厳しく、女神ではなく、人間の女性の裸体を描くなんてもってのほか!という時代があったんです。

そんな時代に女性の裸体を描くには、それなりの理由が必要でした。

そんな厳しい時代にヌードになり得た女性たちとは?

聖書の世界でヌードに描かれる美女ナンバー5


🌟 ナンバー1 売春婦から改心して聖女になったといわれるマグダラのマリア


⭐️ ナンバー2 人類最初の誘惑者イヴ


⭐️ ナンバー3 貞節を象徴する裸体 スザンナ


⭐️ ナンバー4 愛する人の首を欲したファムファタール的サロメ

そして!!

⭐️ナンバー5 賢王ダヴィデを狂わせたバテシバの魅惑の裸体!!

雑誌アート

バテシバって誰( ᐛ )?

ナンバー4までは過去の記事を参考していただくとして、バテシバって誰?って感じですよね(((uдu*)ゥンゥン

えっと、有名なダビデ王がですね・・・・

え?ダビデ王を見たことがない?

いやいや・・ダビデ王を見たことない人はいないと思います。

こちらが若き日のダビデくんです。

左手で握りしめた石で敵将の巨人を一撃で倒した勇者です。

この有名すぎる石像は、巨大な敵を前にして、一歩も引かず、これから投げようとしている石を握りしめているという凛々しい場面。

詳しくはこちら↓

ミケランジェロ「最後の審判」は、いったい何が描かれているのか?
こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。 今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・ 本日は「神のごとき」と言われたミケランジェロの回顧展です。 何が神だったのか?ミケランジェロが天才と呼ばれたのはどんなところだったのか? ...

 

もしくは・・・

トランプのスペードのキングはダビデです。

どうですか?見たことあったのではないでしょうか(*´﹀`*)

 

【びーだまめ知識】
トランプの絵柄にはそれぞれモデルがいます♪
♠︎のキング・・イスラエル建国の王ダビデ
♣️のキング・・ヘレニズム文化をもたらしたアレクサンドロス大王
❤️のキング・・西ヨーロッパを支配したカール大帝
♦️のキング・・古代ローマを支配した独裁者カエサル

♠︎のクイーン・・知恵の女神ミネルヴァ
♣️のクイーン・・フランス王妃アルジーヌ
❤️のクイーン・・ファム・ファタールユディト
♦️のクイーン・・ヤコブの妻ラケル♠︎のジャック・・伝説の英雄オジェ・ル・ダノワ
♣️のジャック・・円卓の騎士ランスロット
❤️のジャック・・仏の国民的英雄ラ・イル
♦️のジャック・・トロイアの英雄ヘクトルまぁ・・歴史上のオールスターってことで(* ̄∇ ̄*)
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ作 「ゴリアテの首を持つダヴィデ」

巨人ゴリアテの眉間に石を投げつけて、倒れたところを剣で首を落とし倒しました。

ドラマチックな作風を得意としたカラヴァッジョは、殺人を犯し逃亡中にこの絵を書きました。
この当時は髪を掴まれることは屈辱とされており、首を取られたゴリアテに自分の顔を描いたのは、罪の意識からでしょうか・・
作者不明
ダビデのソックスが片方脱げてるのが気になるwww
ダビデは羊飼いから身を石ころ一つで身を起こし、最終的にはエルサレムに都を置いて全イスラエルを統一して王となった男です。
国民にも慕われ、賢王と名高かった理想の王ダビデは部下の人妻に一目惚れして人の道を誤ります。

雑誌アート

人妻に一目惚れ

ダビデは王宮の屋上を散歩しているときに、ある美女の水浴を目撃してしまいます。
この美女こそが「バテシバ」なのです!!
バテシバはダビデの家臣だったウリヤの妻だったのですが、ダビデ王は夫が戦地に言って留守の間にバテシバと体の関係を結び、バテシバはダビデの子を妊娠してしまうんです (´・ω・|||)えーーーー!
この水浴シーンが画家たちにやたらと愛されまくりました!!

ジャン・レオン・ジェローム作 「バテシバ」

腰からお尻、お尻から足へのラインがジェロームの真骨頂!!素晴らしきかな曲線(ノ∀`)タハー

ダビデは左手の塔からのぞいているのかな?ダビデにはどんな素晴らしい光景が見えているのかと思うと萌えます( ✧Д✧) カッ! この計算され尽くしたようなポーズ。まるでダビデに見せつけているようではないですかっ!!

ヤン・マセイス作 「ダビデとバテシバ」

バテシパに話しかけているのはダビデじゃなくて、ダビデの使者です。
ダビデは左上から身を乗り出して覗いている男なんです(^▽^;)チッチャイw
犬は本来「忠誠」のシンボルで既婚者と一緒に描かれる場合は貞淑を象徴されるんですが。貞淑のシンボルが使者の犬に駆け寄ろうとしています。
すでにバテシバの心は夫から国王であるダビデに移ったことを暗示しているんでしょうか(^▽^;)
館長
館長

女心の恐ろしさですね・・・

フランチェスコ・サルヴィアーティ作「ダビデのもとへ赴くバテシバ」

これはちょっと面白いんですよ〜!
バテシバが階段を登りダビデとの逢瀬を4つの場面で描いたもの!
これ好きなんですよね(((uдu*)ゥンゥン
身支度を気にしつつ、途中で罪悪感からか後ろを振り向くも、結局は階段を上がり、ダビデと床を共にしてしまうまでバテシバとダビデが描かれるんです。
なかなか想像力が掻き立てられるドラマチックな絵ではございませんか(((uдu*)ゥンゥン

レンブラント・ファン・レイン作 「ダビデからの手紙を受けとるバテシバ」

このバテシバは苦悩の表情が秀逸です!!
今をときめくダビデ王から誘いの手紙をもらったら、もう少し嬉しそうな顔をしてもいいと思うんですが・・・・バテシバは既婚者ですし、夫のことを嫌いじゃない・・なのにカリスマ的な人気のダビデ王の誘いに抗えない自分に困惑している・・って感じかなぁ(((uдu*)ゥンゥン

ノリノリで化粧をしていたり、身繕いをする美しい裸体のバテシバを描いた画家が多い中!

レンブラントはバテシバの美しい裸体で描きたかったのではなく(それほど美しくも描いてない)、バテシバの複雑な感情を描きたかったんだと思います。
この心情はもう完全に生身の女性!!
さすが!レンブラントです。人間を見続けたレンブランの絵には深みがあります( *• ̀ω•́ )b グッ
あなたはこのバテシバの表情をどう見ますか?
このバテシバのモデルとなったのはレンブラントの内縁の妻であったヘンドリッキェだと言われています。ヘンドリッキェは若くして亡くなるのですが、この絵を観た産婦人科医は左胸から脇にかけてのシコリをみて「乳がんだ」と指摘しています。

300年以上たって、描かれた絵から病名がわかるって不思議な感覚ですね。
不倫だけなら、またそんなに珍しいことではないんですが、ダビデ王はどんでもない罪を犯してしいます!!

雑誌アート

バテシバの夫を殺害

夫は戦地に行ったっきりで戻って来ないのに、妻が妊娠しちゃうという大スキャンダル!!

そのスキャンダルの発覚を恐れたダビデ王はバテシバの夫ウリアを戦地で戦士するようにしむけ、殺害してしまうんです!!
どんな英雄も恋に狂い保身に走るとロクなことをしない(ノД`)シクシク
ダビデは猛反省しますが、時すでに遅しで・・・

神の怒りをかい、自らの子どもを次々に亡くし、身内からの裏切りにもあいます。

だけど、生き残ったダビデとバテシバとの間にできた子どもがのちに「イスラエスでもっとも賢き王と呼ばれたソロモンとなるのです。(ソロモンについてはまた近々お話いたしましょう)
館長
館長
ダビデの罪は許されることではないと思います!

ダビデの子(子孫)「イエス・キリスト」

その後、イスラエルは分断されて国民は流浪の民となります。
たとえ間違いを犯したとしても、イスラエルの黄金時代を築き、勇敢で芸術を愛する賢王としてダビデは国を持たないイスラエルの人々の希望の象徴となっていったのです。
そしてそのダビデの子孫であり、ダビデを継承する救世主だとされたのがイエス・キリストなのです。
カルロ・クリヴェッリ作 「聖母とキリスト」
いやいやいや・・・このイエスさん、怖いって(llФwФ`)ガクガクブルブル
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当館は毎週土曜か日曜の深夜に更新します。
また来週お会いいたしましょう(*ˊᵕˋ*)੭
動画も更新しています。よかったら別館YouTubeへもお立ち寄りくださいm(_ _)m

宗教画を読むために、持っていると嬉しい書籍紹介

鑑賞者のための キリスト教美術事典

何かおすすめの書籍はある?と聞かれたら、必ず紹介する1冊です。

宗教画を読むためにあると便利は一冊です。

表紙だけみると、お堅めの本に見えますが・・・・

イラスト満載。オールカラーでイラスト満載でわかりやすいっっ!!

絵のタイトルや説明書きで、わからない単語が出てきた時に、辞書のように “あいうえお” 順に単語から検索できるようになっています。たくさんいる聖人の特徴やアトリビュートも網羅されていて、絵画を読む上で、とても実用的に使える事典です。

【オススメ】
聖書に書かれた専門用語を覚えるのが苦手な人
カタカナ名がとにかく苦手という人

これから絵画を勉強したいという人はとりあえず1冊買って損はなしです♪

コメント

  1. pope より:

    ダビデにそんな話があったなんて!不倫して相手の旦那を殺すとは・・・・もはや賢王ダビデではなくなっているではないか?あれはバテシパがわざと己が裸体を見せつけ誘ったのでしょうか?それともたまたま?その気がなくてもなんという罪なことをしたのでしょうねぇ・・・それに目を奪われたダビデもどうでしょう?的なところはありますが、絵画を通して知り得る物語は非常に面白いです!絵画や彫刻を知ってはいてもそこにまつわる話を知らないとお楽しみが半減しちゃいますね。あっ!そうそう、姉さんリクエストや!ジャン・フランソワーズ・ミレーをお願いします!個人的に大好きなもので・・・ご予定があるでしょうから、時間のあるときで・・・

    • ビー玉 より:

      pope兄さん、コメントありがとうございます。
      ダビデ王の不倫の結末は意外でしょ?私も知った時は少なからずショックを受けました(; ̄Д ̄)ウヘ〜
      私の個人的な妄想ですけど、バテシバはわざとだと思います。おそらくダビデ王の片腕なる男と共謀してのことではないかと・・まぁ憶測ですけどね〜♪
      リスエストありがとうございます!!ジャン・フランソワーズ・ミレー了解しました( ✧Д✧) カッ!! エロ要素見つけられるかなぁ(ง •̀_•́)ง‼ ←その必要はないw pope兄さんのブログと共に紹介させていただきますよ〜♪

  2. Nick Ollie より:

    なんか、絵画の題材の人たちは、みーんな繋がってるんだねー。面白い。

    バテシバのヒップ、たしかに魅惑的です。あと、私が気になったのは、イヴの隠してるのにはみ出してる胸かなー。やっぱり裸体が描かれる人たちはみんな色っぽいね。

    • ビー玉 より:

      Nickちゃん、コメントありがとうです♪
      そうなのです・・・聖書の登場人物はみんな繋がってるし、祖先や親戚なのですよ(^▽^;) 隠してるのに見える・・・チラリズムですな(ΦωΦ)フフフ… Nickちゃんもなかなかツウですなぁ(*´罒`*)ニヒヒ

  3. Ran Ran より:

    絵を見て、「乳がん」とかわかるんですね。
    個人的には、これが一番おもしろいかったなあ。

    • ビー玉 より:

      RanRanさん、コメントありがとうです♪
      実際に乳がんだったかはわかりませんませんが(^▽^;) もしそうなら、そこまで細部まで書き込むのってすごいなって思いますよね(((uдu*)ゥンゥン 

  4. スヤスヤ より:

    えぇぇ!ト…トランプってこんなに
    色んなことが考えられたものだったのΣ(゚Д゚)
    何も考えず遊んでいたけど深いのね…( ˘ω˘ )
    色んな漫画やゲームなどで
    歴史を知らずに見てるからゴッチャになってる(笑)
    今、ジャンプでやってるギャグ漫画では
    ダビデ君とゴリアテ君、友達だし…(笑)
    はぁ…勉強しな…スヤァ_(:3 」∠)_

    • ビー玉 より:

      スヤスヤちゃん、コメントありがとうです♪
      トランプは絵柄をみると個人が特定できるようなアイテムを持っていたりするんだよ〜♪タロットとかも神話を題材にしてものも多いし、面白いね♪
      ゴリヤテとダビデが友達・・・そのうち敵対するようになるかもね〜٩(●˙▿˙●)۶
      勉強は・・・私もしないと_(┐「ε:)_ハァ

  5. ヨウコの川歩き より:

     ダビデのエピソード、官能的過ぎる。私は「レンブラント派」かなぁ、だって、パテシバはきっと苦悩したはずで、だからこそ官能が生まれる…なんちゃって (^^ゞフランチェスコ・サルヴィアーティ作「ダビデのもとへ赴くバテシバ」は最も官能的だわ(@_@)

    • ビー玉 より:

      ヨウコさん、コメントありがとうです♪
      いや〜英雄の黒歴史ですな(((uдu*)ゥンゥン どんな人も足を踏み外すことがあるってことで!! レンブラントはいいですよねぇ╭( ・ㅂ・)و グッ ! 苦悩から生まれる官能もなかなかどうして(ノ∀`)タハー 階段のバテシバは一回後ろを振り向くのがいいのですよ・・・最上階では振り切っちゃってますけど(*/▽\*)キャー

  6. 面白いなぁ…。( ゚д゚)ウム

    でも、トランプの話に一番食いついてたりして。(笑)

    • ビー玉 より:

      ましゅーさん、コメントありがとうです♪
      そうでしょうとも!!トランプの話を描きたくてこの記事を書いたといっても過言ではないのですよ(ΦωΦ)フフフ…

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