こんばんは!ナビゲーターのビー玉です。
今宵は、【大人の美術館】へようこそ・・・
本日は、彼が手がけたポスターを1枚部屋に貼るだけで、部屋がおしゃれになるというミラクル!
ポスターを芸術の域まで高め、人間のアンダーグラウンドを深く愛した画家トゥールーズ=ロートレックの世界にあなたをナビゲートします。
よろしければ、最後までお付き合いください!
本日のお題はリスエスト!
本日はNickNickさんにいただいたリクエストにお答えコーナーです
Nickさんはネットで簡単にできるお小遣い稼ぎやお得な情報を発信する「私でもネットでお小遣い稼ぎできるかな?」
ハンドメイドのノウハウをたっぷり織り込んだ
「Non Billy Nick Ollie Hndmade」
この2つのブログを運営するブロガーさんです。
私はいつも参考にさせてもらってます(*゚▽゚)興味のある方は是非お立ち寄りください♪
トゥールーズ=ロートレックとは
超名門のおぼっちゃま
長い・・・
ポスター画家としてのロートレック
これがロートレックが最初に描いたポスター第一号です。めちゃめちゃかっこいいですよ!!
中央でフレンチカンカンを踊るのは当時のダンサーの「ラ・グリュ(大食らいという意味)」、手前の黒いシルエットの男性は柔軟なダンスで観客を魅了した「骨なしヴァランタン」、奥にはダンスに湧く観客たち!
4色刷りのポスターだけど色が効果的に使われていて、ラ・グリュのスカートの中がまるで白いスポットライトのように目が惹きつけられます!
一瞬を切り取った踊り子の動きが見事で、動かないはずの絵に躍動感が宿ります。当時は都会的だった電気の光の描写もかっこいい!!
このポスターは3000部コピーされてパリ中に貼られ、その斬新な構図と色使いは瞬く間に話題になり、たくさんのポスターが盗まれました。
このポスターによって、ムーラン・ルージュも有名になり、ポスターに描かれたラ・グリュも一躍トップダンサーになっていきました。
ロートレック作「アンバサドールのアリスティード・ブリュアン」
これはロートレックの親友でもあるシャンソン歌手ブリュアンを描いたポスター。
これもかっこいいですね〜!赤いマフラーが目を引きますが、バックに照明スタッフが描かれることで、臨場感が増して、ブリュアンの迫力も演出されています。
このポスターは斬新すぎるとして劇場の支配人と使う使わないで揉めたんですが、ロートレックの親友であったブリュアンがロートレックのポスターを使わないなら歌わないとゴリ押し、しかもビュリュアンはこのポスターで劇場を覆うように支持し、パリ中にバラくことで話題になり、ローレックの人気も上がり舞台への動員数を増やすことにも成功したんです。
そんな風にロートレックはパリで人気になり、商業ポスターを芸術の域まで押し上げることに成功しました!
だけど・・・
女性スターたちには不人気?
ポスター画家として大人気となったロートレックですが、ダンサーたちは描かれることを嬉しくは思っていなかったようです。
●ジェーン・アヴァリル
「ジェーン・アヴァリル」
●イヴェット・ギルベール
「カーテンコールを受けるイヴェット・ギルベール」
●マルセル・ランデ-ル
「シルぺリックのボレロを踊るマルセル・ランデ-ル」
うーん近からず遠からず・・・誰が誰だわかるギリギリ絶妙なデフォルメwww
女性としては、描いて欲しい画家では決してなかったようです(((uдu*)ゥンゥン
納得です
欲望を隠さない男女、傲慢なスターの素顔・・・酒場には酒に溺れ、内面がむき出しなった人たちの人生をシニカルに描写していたのです。
娼婦たちとの日々
ロートレックは話し上手で、もてなし上手。
「独身M0M0氏の料理法」という本を出すほど料理上手で人気者だったんですが、父親との確執、世間からの差別、足の痛みを紛らわせるために若い頃からお酒に溺れていきました。
そんなロートレックがたどり着いたのは盛り場からさらに深い闇を抱える娼館。
社会から差別を受かる娼婦たちに自分を重ね、共感を持って娼婦たちの日常を切り取っていきました。
「モデルは剥製みたいだけど、娼婦たちは生きている」
ロートレックの言葉です。
ドガも娼館を多く描いた画家ですが、あくまでも鑑賞者としての立場を崩しませんでした。
ロートレックは娼館にアトリエを構え、彼女たちと一緒に生活し、悩みを聞き、ラブレターの代筆をするなど信頼関係を築いたからこそ描ける本当の “飾らない日常” だったんです。
ロートレックの描く娼婦たちは綺麗じゃないけど、その視点には愛を感じますし描かれた彼女たちも本当に多くの人生を語ってくれます。
人間のアンダーグラウンドを愛した画家はアルコール中毒と梅毒によって36歳の短い人生を閉じました。
自分の居場所を求め続けたロートレックは後世にもしっかり愛すべき画家として鎮座しておられます。
没後100年以上たった異国の地で「私の好きな画家はロートレック」とリクエストをくれるほどにです。
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「大人の美術館」は動画でもお楽しみにいただけます
「大人の美術館」は毎週末の夜中に開館するweb上の仮想美術館です。
またのご来館を心よりお待ちしております。
コメント
お(^^♪
Nickさんからのリクエスト(^^♪
外見で勘当同然にされるとは・・・(*´ω`*)
精神が強靭だったから、大きな華が咲いたんだと思いますが、この時代はなまじ名門に生まれても大変だったんですな(*´ω`*)
僕もやっぱシャノワールかな(^^♪
えたさん、コメントありがとうです♪
今の時代は人権という面では恵まれてるよね(((uдu*)ゥンゥン
私もコンプレックスを反動にしなければっ!!
シャノワールのポスター貼ってます(ノ∀`)タハー
芸術って、少し、コンプレックスを持っている人の方が力強さがある気がするんだよな。
(-ω-;)ウーン
ましゅーさん、コメントありがとうです♪
コンプレックスで大きな原動力になるんだよねぇ(((uдu*)ゥンゥン 大切にしなかればっ!!
ロートレック!あらためて観てもなんだか新鮮ですね。
ロートレックを知ったのは高校時代だったけど、構図のかっこ良さ、形の捉え方のスピード感すらある巧みさにノックアウトされました。
なんとなく彼の人生は調べて知っていたけれど、ビー玉さんのブログを読んでから作品を見直すと若い頃とは違う感慨がありました。サンキューです
ヨウコさん、コメントありがとうです♪
私も昔大好きだったんですが、久しぶりにロートレックの本を開いたりして新鮮でした〜(≧∇≦)
スピード感躍動感!どれをとってもかっこいい♪
彼のコンプレックスに感してはちょっとぼかしたんですが、闇が深そうで、それがまたいい╭( ・ㅂ・)و グッ !
私も一時期ロートレックにはまって、ポスター集を買ったりしていました^^
この夜な感じと飾らない場面が好きで☆
そして、知り合いはロートレックの料理本(6000円くらいする!)を持っていて、見たことがります!お料理も飾らないけどシンプルで美味しそうなお料理が載っていた気がします、、、
あの本、もう一度見たいなあ( ´艸`)
marimoちゃん、コメントありがとうです♪
私も独身時代は部屋にポスター貼ってた(≧∇≦)
なんか空間がおしゃれになるのよねぇ♡
モモ氏の料理本!! うわ〜マニアックだぁ・・・私も一回だけ見たことあるけど、美食って感じだった・・・気がする(´-ω-`) ←ウン10年前の記憶w
わー、ビー玉ちゃん、リクエストにこたえてくれてありがとう! そしてたくさん紹介してくれてありがとう!!
ロートレックは体が悪かったからこそ、娼婦たちと一緒に暮らせたし、赤裸々な日常も見ることができたのかもしれないな。素のままの娼婦たちのけだるさが堪らん!
デフォルメされたポスター作品、大好き。ちょっとシニカルな感じが好きなの。ちょっと酔っぱらったようなイヴェットの顔とかね。
緻密で正確なデッサンもすごいんだよね、ロートレック。
今回のビー玉ちゃんの記事のお陰で、久しぶりに画集を見返したくなりました! ありがとう♪
Nickちゃん、コメントありがとうです。
書きましたよ〜♪私もロートレックは好きなのです。独身時代は部屋にポスターも貼ってた(ノ∀`)タハー
ロートレックのコンプレックスについてはあまり詳しく書かなかったんだけど、貴族のぼっちゃまが最下層の娼家でしかリラックスできなかったというのは、闇が深いなぁって思うのです(;´д`)トホホ…
素早いデッサンがあの躍動感を産むのよね(((uдu*)ゥンゥン