自分探し?それなら絵の中に見つかるかも!イメージの魔術師マグリットを解説

20世紀美術

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こんばんは!大人の美術館、ナビゲーターのビー玉(@beedama_lab)です。

初対面の人にどんな絵が好きなんですか?って聞かれたら

「マグリットが好きです」と答えることにしています。

なぜなら圧倒的に “おしゃれ”だから!

いや、嘘とかじゃなくて本当にマグリットは好きな画家ナンバー5には入るくらい大好きなんですよ。

 

館長
館長

でも1番好きなのはルドンですよね?

それは間違いないですけど「ルドンです」って言ったら「この人、大丈夫だろうか?」ってガチで心療内科的な心配をされることが多々あるんですよ。

だからと言って、ルドンが好きな理由を力説されても鬱陶しいだろうし、なによりも初対面の人に闇属性丸出しの内面を曝け出す勇気もないですし(^▽^;)

だから、同じ闇を抱えながらも「なんかカッコいい」と思われるであろうマグリットを無意識に答えてしまう、あざとい私をお許しください。

 

館長
館長

無意味なあざとさですけどね

ビー玉
ビー玉

どちらかといえば、マグリットの闇の方が深いとは思うんですけどね

 

 

ルドンマグリット

本日はあざとかっこいい

本日は20世紀芸術に革命を起こした、マグリットのかっこよさをお伝えしたいっ!

イメージの魔術師と呼ばれた画家マグリットの不思議な世界にあなたをナビゲートします。

よろしければ最後までお付き合いください。

 

ルドンについてはこちらの記事を参照いただけると幸いです

見つめる愛・・オディロン・ルドン作 「キュクロプス」
こんばんは! ビー玉です。 2018年初の【大人の美術館】は、私の大好きな画家、オディロン・ルドンから始めたいと思います。 本日は趣向を変えて、お付き合いただける方は音楽と共に・・2曲用意しました。どちらもエリック・サティの名曲...

 

画家マグリットがデキるまで

ルネ・マグリットは、1898年11月21日、ベルギー南部(ワロン地域)のレシーヌという小さな街で産声をあげました。

食用油の営業マンとして成功した父と敬虔なクリスチャンの母、そして2人の弟の5人家族。

マグリット13歳の時に、いたずら好きな少年の人生に大きな影を落とす事件を起こりました。

ずっと精神を病んでいた母が寝室を抜け出して入水自殺をしたんです。

きっかけはマグリットが母の信じる神様(宗教)をバカにしたからだとも言われていますが、マグリットは母の死についてほとんど語ることがなかったので真相はわかりません。

ただ、着用していた白いナイトガウンが顔に巻き付いた状態で発見された母の死の光景が、マグリットの画家としての人生に大きな影響を与えたのは間違いないと思います。

ルネ・マグリット《恋人たち》

ルネ・マグリット《恋人たち》1928年

マグリットの絵には顔を隠した人物が多く登場します。

マグリットは母の死の影響を否定していますが、母の死を語ろうとしないマグリットの幼少期の記憶は虚言的で不確か、真実は誰にもわかりません。

私個人としては、影響は大ありだと思っています。

母の遺体をマグリットが実際に見たかどうかはわかりませんが、母の死と死顔を曖昧なものした白い布は現実を不確かなものとして、現実と虚構を行き来するような不可思議なイメージをマグリットの記憶に刻みつけたんじゃないかなと思うからです。

マグリットはその “不安感” を生涯に渡って表現し続けた画家なんです。

マグリットを導いた2つの出会い

母の死後、荒れに荒れていたマグリットが没頭したのは絵を描くこと。

画学生時代から商業ポスターなどを手がけていました。

ルネ・マグリット《強い兵隊さんになるために》

ルネ・マグリット《強い兵隊さんになるために》1918年

これはマグリットの最初期の商業ポスターです。

強い兵隊さんになるために、僕はデルベのポトフを飲みますと描かれています。

商業ポスターを描いていたことで、後のマグリットの特徴である文字(タイトル)と絵を融合させた画風の足掛けになりますが、当時のマグリットは自分のスタイルを模索していました。

そんなマグリットが感銘を受けたのがシュルレアリスムの画家デ・キリコ。

シュルレアリスム(デ・キリコ)と衝撃の出会い

デ・キリコ《愛の歌》

デ・キリコ《愛の歌》1914年

マグリットはシュルレアリスムの画家キリコの『愛の歌』を目にして号泣したと言われています。

この “よくわからない” 絵で泣けるマグリットがすごいです(  ˙-˙  )

古代ギリシア彫像の頭、ピンで留められたゴム手袋、緑のボール、不自然な角度の板

なんの脈絡もないオブジェを並列させて、居心地の悪さや違和感でもって人の気持ちに不安感や孤独感を生み出すキリコの技法は、 “よくわかならい不安感” を形にしたいと熱望していたマグリットに大きな影響を与えました。

 

シュルレアリスムとは
1924年に詩人アンドレ・ブルトンが起こした芸術運動です。
日本語で「超現実主義」
夢や幻想に着目し、目に見える現実と見えない現実との矛盾をつきつめることを目的としました芸術運動。幻想的で不思議な作品多し

インスピレーションの源、ミューズ(女神)

もう一つの出会いはマグリットの永遠のミューズ妻のジョルジェット

マグリットとジョルジェットは、マグリットが14歳の時に出会ってお互いに淡い恋心を抱きつつも、疎遠になっていました。

その7年後、2人は画学生と画材店員として運命的に再会し、マグリットが亡くなるまでの45年間を共に過ごします。

美しい顔立ちと肉感的なジョルジェットは若き画家にとって理想のミューズ。

マグリットは彼女をモデルにたくさんの作品を生み出しました。

ルネ・マグリット《無謀な企て》

ルネ・マグリット《無謀な企て》1928年

代表作のである『無謀な企て』もそのうちの1つです。

自らが作り上げた彫刻に恋をしてしまうギリシャ神話の「ピグマリオン」を題材にしています。

画家は何もない空間に理想の愛を作り出そうとしているんです。

ビー玉
ビー玉

確かに無謀

マグリットはジョルジェットのことを「私が現実世界に愛や希望を託せるたった1人の女性」と語っています。

「無謀」だといいつつ、自分は成し遂げたという自慢?のろけ( ᐛ )?

 

館長
館長

唯一無二の理想のミューズを得たというのことですね

ビー玉
ビー玉

のちに2人はW不倫とかやらかしちゃいますが、ここでは無粋なので割愛しますw

 

ジョルジェットは生涯マグリットにインスピレーションを与えた理想のミューズに間違いはないのです。

シュルレアリスムと生涯のミューズ、ふたつの大きな出会いを得てマグリットは独自の世界を構築していきます。

では、観覧者を謎へと連れて行く魔術師マグリットの作り出す白昼夢の世界へ一緒に参りましょう。

観客の頭の中で完成する絵画

ルネ・マグリット《人の子》

ルネ・マグリット《人の子》1964年

マグリットは、毎日スーツを来て、決まった時間に絵を描くサラリーマンのような生活を続けました。

山高某に黒いスーツがトレードマーク。

マグリットのトレードマークというか、当時のベルギー紳士のほとんどはこのスタイルでした。

自分の個性を前面に押しだそうとする画家が多いな中、マグリットは埋没することを好みました。

同じシュルレアリスムの画家でセルフプロデュースで有名になったサルバドール・ダリは自分の深層心理を絵に描きました。

サルバドール・ダリ《記憶の固執》

サルバドール・ダリ《記憶の固執》1931年

それに対してマグリットは、摩訶不思議な世界観とタイトルで観覧者の固定観念を崩し、観覧者自信の深層心理へとダイブさせます。

マグリットの描く世界は観覧者の頭の中で完成するんです。

そこに画家自信のイメージは邪魔だと考えたんじゃないかなって思ってます。

イメージを壊せ『イメージの裏切り』

ルネ・マグリット《イメージの裏切り》

ルネ・マグリット《イメージの裏切り》1929年

この絵のには「これはパイプではない」と描かれています。

で、この絵を見た人が「これはパイプにしか見えない」と言うとマグリット は「これはパイプではなく、パイプの絵」だと答えることで作品が完成するんです。

確かのこれは触ることも煙を蒸すこともできないのでパイプではない。

私たち鑑賞者はパイプの絵を見てパイプだとイメージする。なのに「これがパイプでない」と言う文字が描かれていることで、私たちの頭の中は思考が駆け巡りやがて頭に?が飛ぶ状態。

こんなふうに人々の固定観念に揺さぶりをかけるマグリットは「イメージの魔術師」と呼ばれます。

普通にってなんだ?ゴルコンダ

ルネ・マグリット《ゴルコンダ》

ルネ・マグリット《ゴルコンダ》1953年

水玉模様のようにおじさんたちが(^▽^;)

ゴルコンダとはかつて栄えたインドの都市。

どうみてもインドには見えないし、紳士たちもインド人には見えないけど(^▽^;)

よく見るとおじさんたちの顔はみんな少しずつ違います。

どの人物も自分かもしれないし、違うかもしれない。

それぞれが見るゴルコンダ(理想郷)の夢はきっと違う。

没個性、普通・・・そんなものはどこにも存在しない

 

『大家族』の希望を背負うのも大変

 

ルネ・マグリット《大家族》

ルネ・マグリット《大家族》1963年

海と鳩というと、私はノアの方舟を想像してしまいます。

地上(希望)を求めて鳩を放つノアです。

人類の希望を抱いて巨大化した鳩が大きな羽を広げています。

それぞれ違う希望を抱く民族や国。

暗い空と海が広がる世界で鳩が羽を休める場所を見つけることができるんだろうか?

 

『光の帝国』支配されているのは誰?

ルネ・マグリット《光の帝国》

ルネ・マグリット《光の帝国》1954年

光の帝国の原題は「L’empire des lumieres

lumieresの意味は支配の方が正しいのではないかとも言われています。

どっちにしても意味不明ですけど(^▽^;)

空は昼間なのに、地上は夜の風景。

この家、よくみると窓はあるけどドアらしきものがないんです。

何かを夜の世界に閉じ込めているように思えてなりません。

光が支配する世界を怖がっているのか、現実を直視することを争っている深層真理なのか

現実は昼なのに、虚構の世界で人工の光に依存して生きる人の闇か

あなたはどんなことを想像しますか?

答えはあたなの頭の中にあります。

自分の頭の中をのぞいて見ませんか?

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よくわからないけど「好き」が伝わってるといいのだけど・・・

本日は以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございます

大人の美術館は不定期更新です。

できだけ1週間に1度は更新したいと思っています。

また来週お会いいたしましょう。

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コメント

  1. ( ゚д゚)ウム 頑張ったけど、僕にはワカラン世界。

  2. aiai より:

    ルドンさんとマグリットさん、どちらも存じ上げないアートド素人ですが、いくつか絵を見た感じ、ルドンさんのほうが好き(*´▽`*)←結構ヤバイ人ですw
    『愛の歌』で号泣する意味もわからないし、おじさんの集合体でトライポ出そうになったよ(;^ω^)w

  3. Nick Ollie より:

    確かにルドンの目玉の気球が好きというよりは、マグリットの青空の鳩が好きと言った方が、分かってもらえるのかもしれないですねー。

    マグリットの絵は、なんだか几帳面で静かな感じがします。なのにふしぎ。私も好き。

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